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2007-12-13 平成19年第4回定例会(第4日) 名簿
2007-12-13 平成19年第4回定例会(第4日) 本文

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  1. 古賀市議会 2007-12-13
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    2007年12月13日:平成19年第4回定例会(第4日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                        午前9時30分開議                       〔出席議員19名〕 ◯議長(矢野 治男君) おはようございます。これより本会議を再開いたします。             ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(矢野 治男君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。説明のため、地方自治法第121条の規定により、出席を求めておりますのは、監査委員を除き初日のとおりであります。  薄一昭議員より体調不良のため欠席の届けが出ております。  以上で諸報告を終わります。             ────────────・────・────────────   日程第2.一般質問 3 ◯議長(矢野 治男君) 日程第2、一般質問を行います。順次、質問を許します。  倉掛小竹君。                       〔倉掛議員 登壇〕 4 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) おはようございます。ふくおかネットワーク倉掛小竹です。通告に従いまして、2件一般質問をいたします。  1件目、小学校少人数学級について。地方分権は、平成16年度から平成18年度の議論を経て、平成19年度に入り実行へとステージを変えてきました。国と地方の役割が不明瞭なままに進められてきたこの改革は、子どもたちの教育の現場においても大きな影響を与えています。しかし、「少年老い易く学成り難し」です。子どもが学ぶべき時期は過ぎ、あっという間に次代を担う年齢となります。  現在、古賀市では、小学校1、2年生に35人以下の少人数学級が取り入れられています。幼児期の子どもが小学校に上がり、義務教育への移行に伴う適応や、基礎的な学力、心の育成を図ることが目的とされています。保護者にとっても、それまでは身体機能の発達が主だった関心が、小学校に上がるようになると、幼稚園や保育園ほどの大人のかかわりがない環境で、子どもたちが「みんなと仲よくできるだろうか」とか、「ちゃんと座って先生の話が聞けるかな」「授業についていけるだろうか」といった心配が出てまいります。そういった状況で、この古賀市の取り組みは、授業だけではなく生活面においても先生の目が届きやすい、授業中の発言、発表の機会がふえるなど、子どもの学校生活において保護者の不安にも配慮した施策であると大変感謝し評価しております。  ですが、この時期を過ぎ、中学年、高学年になったところで、小学校の授業の内容はまだ基礎の基礎と言ってもいいほどです。しかし、授業のスピードは速く、内容は多岐にわたってまいります。それから、心の問題も出てまいります。以前は思春期といえば中学生ぐらいの時期だったのが、最近では五、六年生にもなるとそういった心境の変化が見られると言われています。そういう大事な時期に35人制が40人制へと戻ることになります。制度の上では5人の差ですが、実際は1学級10人以上がふえる事態となることもあり、子どもたちの環境の変化や先生方の負担もかなり大きいものと推察します。  昨日の一般質問でも話題に上がりましたが、国際学力調査の結果が今月5日に報じられました。教育長もおっしゃいましたとおり、応用力や問題に取り組む意欲、関心が低下しているとのことでした。「知りたい」「学びたい」という欲求はすべての情報を出さないほど強くなると言われています。でき上がった情報を与えるのではなく、投げかける──先生と子どものキャッチボールが多いほど、子どもの授業に対する関心を引き出すことになるのではないでしょうか。低学年だけに限らず小学校全学年に35人以下学級を取り入れることは、これから将来を築く子どもたちにとって大変有意義なことであり、一人一人の個性を発揮させ、学力を伸ばす授業を行うためにも不可欠であります。以上のことから教育長に3点質問いたします。  1点目、古賀市における少人数学級の効果は。
     2点目、40人近い編制になる児童生徒、保護者の不安の把握は。  3点目、少人数学級を段階的に取り入れては。  続いて2件目に入ります。古賀市配食サービスの今後はについてです。1件目でも述べました地方分権は、社会制度によって大きく生活を左右される高齢者にも格差と不安を与えています。日本は既に高齢化社会から高齢社会となり、平成22年度には超高齢社会へと突入していきます。古賀市で配食サービスが始まってから8年がたちます。当時期待されていたことの多くは、介護者である家族の負担を軽減することと、外出や調理が困難となった高齢者がまず初めにハードルとなるバランスのとれた食事を届けることにより、今までどおり住みなれた自宅での生活が可能になることだったと思います。ここにおられる方は、多分まだ身の回りのことで不自由を感じることはないかと思います。私もついこの間まで高齢になっても、自分の食事ぐらい何とかなると思っておりました。しかし、実際に高齢者の配食に同行する機会があったのですが、お弁当をとっておられる方にお会いして、高齢になり体の機能が衰えると、毎日の自炊というのがかなり困難になるのだと気づかされました。調理は老化防止によいとされていますが、それだけ大変な作業と労力なのです。  先日、「地域医療を考える」という市民公開講座に参加いたしました。高齢になって病気になっても入院せずに住みなれた家や地域で暮らすために、個人の医療情報を登録し、在宅でかかりつけ医の通院と、設備の整った病院とのネットワークが有効ですというお話でした。食と医療、この二つは近ごろ必ず関連づけて言われていることです。そして、高齢化が進むにつれ、これから先、地域と在宅というのも必ず出てまいります。しかし、この配食サービスは、ここ数年、制度の変化に伴って後退とも言える状況になっています。頻繁に入れかわる事業者や、お弁当箱から使い捨ての容器にかわったこと、利用者の減少、制度が食の自立支援となり目的が変わったことによる変化だとしても、古賀市の配食が利用できなくなり困っている方、あるいは自宅で暮らすことをあきらめる方など、その後の経過が気になります。以上のことから3点質問いたします。  1点目、開始から8年たった今、市が行う事業としての配食サービスの理念は。  2点目、利用をやめた高齢者の現状の把握とフォローは。  3点目、今後さらに対象者を絞るようなことはあるのか。  以上、教育長と市長に答弁を求めます。 5 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。                     〔教育長 荒木 隆君登壇〕 6 ◯教育長(荒木  隆君) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。きょうは私から先に質問の順序に従ってお答えさせていただきます。  小学校少人数学級の件でございます。1点目についてお答えをします。小学校低学年を少人数学級措置にしてから4年になります。この措置により、子ども一人一人に目を向けたきめ細やかな指導ができるようになり、全体的な学力の向上や学習意欲の高揚につながっております。また、児童数が少ないことで、担任とのコミュニケーションをとる場面や時間が増加し、児童理解が深まったという報告も受けております。  2点目についてお答えします。平成18年4月1日から、福岡県市町村立学校人数学級編制に関する研究指定が小学校2年生までから全学年に枠が広がりました。これを受けて、学校側から、学校に県費加配教員として配置されている指導方法工夫改善定数を弾力的に活用して少人数学級にしたいという申し入れがありました。本年度は古賀東小学校の6年生と花見小学校の4年生がこの制度を活用して少人数学級措置となっております。  3点目についてお答えします。本市では、平成16年度より、小学校1、2年生を少人数学級にするために、小学校低学年少人数学級対応講師を派遣しております。今後も低学年における少人数学級につきましては継続していきます。しかし、多人数の中で思考力の育成や競争心が芽生え、子ども同士が互いに理解を深め、切磋琢磨する中で成長するためには、集団となる一定の規模も必要であると思います。その上で、より効果的な学習活動や学級集団づくりに配慮しながら、学校側の要望があれば県費加配教員指導方法工夫改善教員を担任に充て、中学年、高学年を少人数学級にすることも考慮していきたいと考えております。いずれにせよ、教員定数の問題は国や県の施策に大きく影響を受けますので、当面国の定数改善計画予算編成状況を注視しているところでございます。 7 ◯議長(矢野 治男君) 市長。                     〔市長 中村 隆象君登壇〕 8 ◯市長(中村 隆象君) それでは、倉掛議員の2番目の御質問の配食サービスの今後はについてお答えいたします。  1点目についてお答えします。配食サービス事業については、平成11年度より開始し、平成16年度より食の自立支援事業の一環として配食サービスを位置づけた経過がありますが、在宅の要援護高齢者等に対する食事の提供、健康増進、安否確認及びひきこもり防止等、配食サービスの理念は変わらないものと考えております。  2点目についてお答えします。介護支援専門員地域包括支援センター職員による適切な介護サービス高齢者福祉サービスの情報提供により、把握とフォローを行っているところであります。  3点目についてお答えします。そもそも食の自立支援事業の目的は、高齢者等のひきこもりの防止、健康増進及び食生活の自立を目的としており、配食サービスの実施は利用者の生活全般のアセスメントに基づく自立支援を踏まえ決定しており、今後も適切な自立支援を図る観点で事業を継続していく所存であります。ですから、これは、市の方針で絞り込むとか、ふやすとか、そういうことではありませんので、そこのところを御理解いただきたいと思います。 9 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 10 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) 1件目の少人数学級についてですけれども、1点目のお答えを聞いて、先生だけのみならず、保護者または児童の様子からも、保護者の評価は本当に高くて、私たちも本当に1、2年生につきましては感謝しておるところでございます。  教科によってクラス編制を少なくする少人数指導なども学校によってされているようですけれども、文部科学省のホームページにあった平成17年度の調査の統計で、少人数学級が少人数指導──教科によって教室を少なくしたり、あるいは担任のほかにもう1人先生をつけていただいてチームティーチングという、そういう指導方法があるんですけれども、それが効果的と答えた小学校は8割、それに対し、少人数指導を取り入れた学校では、教師間の打ち合わせや教材の準備の時間が確保できないなどの課題があるということが結果が出されておりました。総合的に見て1クラス当たりの編制が少ないほうがより効果的という結果となっています。古賀市においてもそのような調査がなされたのかお尋ねいたします。あわせて先生方や保護者の評価はいかがだったかお聞かせください。 11 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 12 ◯教育長(荒木  隆君) 学校の校長先生方から随時意見は聞いておりますが、保護者の方から直接そういったことについて意見を伺ってはおりません。 13 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 14 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) ぜひ保護者の方からも、子どもさん……、今毎日子どもの宿題とかも出ておりますし、家庭で授業の習熟度を見るようにという家庭へのお願いも出ておりますので、そういった反応を保護者の方にも聞いていただきたいと思います。  先月だったと思いますけれども、広島市の教育委員会が来年度政令市で初めて導入する少人数学級制について、広島の秋葉市長が5日の会見で、次代を担う人材育成は最重要課題と述べられ、臨時教員採用に必要な財源確保に優先的に取り組む姿勢を示しました。現在小学校1、2年生に限って県教委が実施している教員加配に加え、市が独自に臨時教員を採用し、4年後に効果や反省点を検証し、将来的には全学年での20人学級の実現を目指すとありました。先ほどの教育長の答弁でもわかりましたが、やはりそういった弾力的な政策ができるということがわかりましたので、市の独自の政策でここまで子どもに対する、学校に対する教員の加配とかいうのが可能になったということが、本当にこれは地域の格差となりつつあると思います。  ぜひ古賀市のところでもそれをきちんと要望してやっていただきたいと思いますけれども、2点目の保護者や児童の不安の把握についてという点につきましては、先日、数人の保護者から学校で起こっていることを聞く機会がありました。3年生になった途端、低学年のときほどは先生方の目が行き届いていないといった実感があるようです。また、生活に追われる保護者にとっても、家庭で授業のフォローを行うことが難しくなってきます。学年が上がるにつれ、授業についていけない児童が、授業がおもしろくない、授業を乱す行動をとるといった一連の行動につながり、たびたび授業が中断することで、ほかの児童も「ああ、またか」といった無気力に陥る様子を保護者から聞きました。授業が成り立たなくなったクラスの保護者は、連絡をとり合い、授業に参加して、夜も話し合いなどが行われ、本当に悲惨な経験だったと話しておりました。教育長は、そういった状況などを直接学校のほうで授業の様子を見られたり、保護者からお聞きになられたことはありますでしょうか。 15 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 16 ◯教育長(荒木  隆君) 見たり聞いたりしたことはあるかということであれば、ございます。学校に、直接学級に行って様子を見たりしております。  今、広島市の例等を出されましたが、誤解のないようにもう一度確認しておきたいと思いますが、この少人数学級、政令市の場合は県と同じような形になりますが、今全学年に少人数学級を広げていいというのは、担任のほかに何人か加配教員を配置しておりまして、県費職員というのが配置されておりまして、これは先生方が休みをとったりなんかするときに行ったり、あるいはチームティーチングをしたりするために措置されているわけですが、その中の指導方法工夫改善教員というのを担任に充ててもよろしいという措置でございます。これは、学校としては、そういうふうな形で、その加配教員が少人数学級にして担任になった場合には、いろいろな形で学級が先生がいないという事態に、あるいは出張していないというような場合に行く先生がいなくなるわけですね。それでもやはりやったほうがいいということで、先ほど申し上げました古賀東小学校の6年生と花見小学校の4年生はそういうふうにしてほしいということで私どももしているわけで、現在県の、福岡県の方針としては、担任にするのはその県費負担職員じゃないとできないと。ですから、市が講師として採用した人は、いわば補助的な仕事をするということしかできないわけです。古賀市は、限られた財源の中で、1年生、2年生については古賀市独自で学級担任に充てた先生のかわりに一人補助的に講師を入れましょうということで現在措置をして4年目になっているところでございます。  ですから、先ほど最後に申し上げましたように、国や県の定数の改善計画とか、今国に対しても相当いろいろな文科省から要求があっておりますが、そういったことが直で学校の今おっしゃったようなことに影響を与えるわけでございまして、現在のところ、古賀市でふやしても担任にはなれないということがあるわけでございます。保護者の声ということがありますが、古賀東小、花見小の4年生と6年生が申し出があってしているというのは、やはり学級の状態等があって、少人数にして先生がきっちり見たほうがいいと、いろいろな学級の問題があるということでさせていただいているところでございます。そういったことがありますので、なかなか古賀市独自でそういった思い切った少人数学級ができないということをまず御理解いただきたいと思っております。 17 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 18 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) なかなかちょっとわかりにくい制度なんですけれども、今の状況では難しいということがわかっておりますけれども、やはりそれをそのままにせずに、常に県とか国とかにそういう要望をしていただきたいと思います。  先ほどお話したクラスの状況ですけれども、そこに至るまでの要因は本当にいろいろあると思います。もちろん学校や先生の問題だけではないということを保護者も十分承知しています。しかし、子どもの学年の人数に変動があるのがどうかといったところを、やはり保護者としても大変心配し、不安に思っております。だれそれさんが引っ越すらしいとか、転入生が何人いるらしいといっては、3クラスになる、2クラスになると一喜一憂されているような状況です。保護者にとってはもちろん、先生方も1クラスの人数によって精神的負担も本当に大きいだろうと思いますので、ぜひそういった大きな変化につながるようなことを何としてでも最小限にしていただいて、子どもたちが安心して6年間何事もなくいけるように、保護者もそれは安心につながりますので、ぜひ何とかそういった方法がないかと探していただきたいと思いますけれども、そういった点ではいかがでしょうか。 19 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 20 ◯教育長(荒木  隆君) 子どもたちや保護者が不安がないように学校に通うということは私たちも最大に考えてやっているところでございますが、古賀市独自で要するに1年生で少人数にしているというのは、幼稚園、保育所等から上がって小学校に来る、そこの渡りのところで子どもたちが非常に不安を覚えると、ストレスがあるということで、あるいは先生方も非常に大変だということでそこをしているわけでして、3年生、4年生になりますと、ある程度やはり集団が、数があるほうが将来の子どもたちにとっていいのではないかということも判断にはあります。ですから、文科省としてもなかなか、そういった加配教員はつけるのですが、少人数学級というのを打ち出せないということがあります。  それで、35人と40人ということで、これもまた、もうおわかりと思いますが、35人学級にした場合に、71人になったら3クラスになるんですね。そうすると、1クラスは二十二、三人ですね。これはやはり、要するに学力を高めるためにずっとやる、指導するにはいいかもしれません。しかし、日本の教育は、欧米と違って学力を高める以外に求められる面が非常に多いわけです。道徳性、社会性、あるいは体を鍛える、そういったことをするために、そういった少人数でいつもいることが果たしていいのかと。ですから、多くの今学校では、そういった算数とか国語とかいう場合には少人数で分けて2クラスと3クラスにして指導する。普通学級にいるときは大人数というか、普通の学級に戻るというふうな措置でやらせていただいているところで、これが今大枠としての方針になっておりますので、御理解いただきたいと思っております。 21 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 22 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) 私は、費用的な問題が縛りになって、なかなか少人数というのができないというのが主な理由なのかなと思っていましたけれども、まさにそういうたくさんの人数でもまれて育つというのをよく私も聞きますけれども、実際私たちが小さいころと今の子どもたちでは、社会の環境も家庭の環境も違います。確かにたくさんの人数でもまれて育つというのは必要なことかもしれませんけれども、何よりもまず学校は勉強をするところですね。遊ぶ時間、体育の時間とかほかの時間に、基本的な人数を少なくしておいて、そういった時間に合同でする。そういったことのほうが私はどちらかというと効率的かなとは思います。  先日もお話が出ておりましたけれども、「早寝・早起き・朝ごはん」というのが出ておりました。これは、私は余り好きな言葉ではありません。なぜかというと、だれもがこれは母親の役目と暗にそう思ってあるところがあるからであって、本当を言えば父親も社会も全部そういうことができるように状況整備をしていくのが私は本来ではないかなと思っております。ある先生にやはりそういうことを言われて、子どもさんたちは何時に寝ていますかと言われて、9時には寝かしていますと言ったら、できれば1、2年生の小さいうちは8時半とかもっと本当を言ったら早い時間に寝かせるのがいいですよねと言われて、私は幸運なことに両親と一緒におりますので、年寄り時間といいますか、そういう生活の時間帯で子どもも一緒に早寝・早起き・朝ごはんができているような状況でありますけれども、ある先生に、今の先生のお仕事の状況で、子どもさんがいたとして、早寝・早起き・朝ごはんはできますかと伺ったところ、ちょっとできそうにありませんねと言われていました。やはり先生も家庭に帰れば子どもさんがいたり、自分の生活があったりするわけです。そういった先生方に私たちは子どもを託しているわけで、そういった先生の負担とかを考える面でも、1クラスの人数はやはり少ないほうがいいのではないかと思います。大人も子どもも1日は24時間です。起きてから寝るまでの大半を学校で過ごす子どもたちの貴重な時間をぜひ有意義なものにしていただきたいと思っております。あわせて先生方の職場の環境ももっとよくしていただきたいと思っております。  3点目の段階的に少人数をということにつながるのですけれども、段階的にというのは、今の1、2年生までを来年度は3年生までに拡大していただいて、大きな変化とならないようにしていただきたいと思いますが、来年度人数編制が大幅に変わると予想されている学校は千鳥小学校1校と認識しています。その1校につきまして、何とか来年そういった措置をしていただけないかと思いますが、いかがでしょうか。 23 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 24 ◯教育長(荒木  隆君) 現在のところ、これについては、来年度3年生にするということについては考えておりません。実は、3年生にすると学級編制が4年まで続きますので、4年までしなければいけなくなるんですね。今いろいろ御意見いただきましたが、少人数が非常に、少人数学級がやはり効果があるということは、全体としては広がってきてはおります。それで、今おっしゃったように、少人数学級にしておいて、いろいろなときに集めるという方法もあります。いろいろ私どもとしては工夫しながら、できるだけ子どもたち一人一人に目が届くような方法を学級に指導していきたいと思いますし、先ほど言われました県や国に対しては、私どもは、少人数学級になろうがなるまいが、学校に先生方がたくさんいることは、これは非常に大事なことでして、いろいろな角度から子どもを見てもらうという、例えば少人数学級にしなくても、担任が二人になることで、より子どもたちに目が行き届くということもあるわけでして、そういったことについて定数をぜひふやしてほしいということについては国や県にしつこく要求しているところでございます。 25 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 26 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) 先日の補正予算で同僚議員も申しておりましたけれども、今年度不用となった3名分の予算をぜひ充てていただきたいぐらいです。本来でしたら義務教育は国が責任を持って、せめて30人以下学級とするべきだと思いますけれども、初めに申しましたとおり、子どもの成長は待ってくれません。先日から、教育長教育長と大変な議会だったと思いますが、それだけ次代を担う教育に対する期待が市民にあるものと御理解ください。荒木教育長が古賀市の子どものために全力を尽くしてくださると保護者一同期待しております。よろしくお願いいたします。  続きまして、2件目の配食サービスに移ります。1点目でお答えをいただきました理念は変わらないということで、特に安否確認というのが、以前、委員会の報告で、安否確認は単に付加されたものという報告を受けましたので、安心いたしました。やはり安否確認というのは、それを通して会話をするということに意義があるのだと思います。外出できない方にとっては唯一の外部との接触になります。  2点目の利用をやめた方のその後の把握につきましては、先ほどお話に上がったと思いますけれども、生活管理指導員派遣というのがなされているということをお聞きしました。これは、ホームページでは明記されていませんでしたが、たしか以前担当の方に御説明いただいたときには、半年という期限つきだったかと思います。ある一定期間をあけて、今現状どうされているのか、それから、家族支援という形で利用をやめられた方についても、家族の方でやれているのかといった点、一定期間をあけて調査など行われているのかどうかお聞きしたいと思います。 27 ◯議長(矢野 治男君) 保健福祉部長。 28 ◯保健福祉部長(渡  孝二君) 先ほど来、市長のほうからお答えをいたしましたとおり、おやめになられた方、これは、制度移行いたしまして平成18年度現在で24名の方がおやめになっている実績もございます。そうした中で、介護認定者につきましては、居宅介護事業所のケアマネジャー、そしてまた、要支援の認定者につきましては、市の直轄で行っております地域包括支援センターのケアマネジャー、そして、介護認定非該当の方につきましては、市の保健師のほうで訪問等を行いながら、十分にフォローアップをいたしておるところでございます。ですから、当然ながら、その配食サービス自立支援事業の必要になられた方につきましては、廃止されておる状況でございましても、その実態の把握の中で必要であれば提供をしていくと、そういう形でフォローは十二分にやっておるところでございますので、その辺の御心配は要らないというところで私ども認識しているところでございます。 29 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 30 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) 配食サービスを受けられなくなった利用者が、その後在宅生活をあきらめたり、低栄養状態に陥るなどして入院したのでは、これは明らかに後退となりますけれども、そういった手厚く追跡調査といいますか、フォローアップがなされているということで安心いたしました。  もう1点ですけれども、古賀市の配食サービスを受けることができずに、それでも配食を希望されている方に、古賀市では市内の配食をしている事業者を紹介されていらっしゃると思いますが、そういった形で継続している方は何人ぐらい把握されておられますか。把握されていればお答えください。 31 ◯議長(矢野 治男君) 保健福祉部長。 32 ◯保健福祉部長(渡  孝二君) 実際にフォローいたしておりますので、それで、どういうふうな自立、食事の摂取をされておるかということまでフォローはいたしておるところでございまして、その廃止に至る段階では、家族の支援ができている、あるいは民間資源を活用して実際に調達にも行けるし、食材も買いに行って自分で自炊をしているという、そういう形でのフォローの中で確認をいたしておるところでございまして、そのやめられておる方につきましては十分な対応がとれているというところでございまして、どこの民間を使ってあるというところまでは、個人的な情報でございますので、そこまでは把握はいたしていないのが実態でございます。 33 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 34 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) 実際指定して紹介されたという方が民間の事業所にいらっしゃったということをお聞きしております。古賀市の窓口のほうでそういった案内をされているんだったら、何人ぐらいそういう紹介をされているのか、また、事業所としては何カ所ぐらいあるのかをお伺いしたかったんですけれども、把握されていないということなのでしょうか。  そういうことで、事業所が──ほかのお弁当屋さんとか、ほかの事業所で配食事業をされているところなんですけれども、私がよく話を聞く配食の事業所に聞きますと、そういった方が何名かおられるんですが、実際、ハイマートどんぐりの森、今、豊資会のほうで古賀市の配食というのはつくられているんですけれども、そちらで配食の食費に係る内訳が、人件費が467円、食材が232円ということで聞いております。そちらの民間の事業所のほうで伺いましたら、とてもそんなに人件費はかけていられない。それよりももっと食材費のほうにかかっているということで、本当に厳しい状況で事業をなさっておられるんですけれども、もしそういった事業所が配食事業をしなくなったら、経営が成り立たなくなったらと思うと、利用者に対してとても不安があります。  今後、高齢化社会が一層今から進むにつれ、配食サービスを必要とする方はふえると思われますが、古賀市としては予算に見合った人数にするために条件などを絞ることはないと言われていましたが、そういったふうで今後この事業所も事業が成り立つのか、今のハイマートどんぐりの森でもそういったことで今後食数がふえていっても大丈夫なのかというところは把握されていますでしょうか、お答えください。 35 ◯議長(矢野 治男君) 保健福祉部長。 36 ◯保健福祉部長(渡  孝二君) まず1点目でございますが、事業所の紹介を職員のほう、窓口のほうでしているということでございますが、ここにしなさいという行政の立場でございますので、どこそこにしなさいということは紹介はいたしておりません。ですから、こういうところが何件がございます、その名前は情報としてお流しはしている状況でございます。  それと、今回の豊資会のほうによります配食の関係につきましての今後の経営の継続についての不安での御質問であろうかと存じますが、私ども、今回の委託業者の決定に当たりましては、いろいろと2段階の形で選定を持っていったわけでございますが、やはり食の自立支援事業、この配食サービスの目的からいたしまして、利用されます高齢者の方々の自立を助長するために、安定的かつ継続して供給できる業者の選定というところで、そこに重点を置きまして選定を行い、社会的責任を担います社会福祉法人の方にお願いしたところでございまして、この継続につきましては十二分にその辺を重要視いたしまして担保しているという形で認識しておるところでございます。 37 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 38 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) 現在、古賀市の委託を受けて、豊資会のハイマートどんぐりの森で食事がつくられていますが、入院、入所、デイサービスの分も一緒に調理されています。あと何食対応できますかと伺ったところ、二、三十食分だったら大丈夫ということでお聞きしました。しかし、配達のコースなどは、夕方の多いときで3コースぐらいで行ってあるんですけれども、早い方は夕食が3時半過ぎから届けられております。これは本当に車の台数の関係で仕方がない、やむを得ないことだというふうにおっしゃって、私たちもそれはわかるんですけれども、やはり今後を考えますと、幾つかの事業所にお願いするほうがいいのではないか、あるいは、NPOの立ち上げを助成するなど何らかの対策を検討していただいて、事業所を何カ所かにするということのほうが安心ではないかと思います。その点についてはいかがでしょうか。 39 ◯議長(矢野 治男君) 保健福祉部長。 40 ◯保健福祉部長(渡  孝二君) この配送時間の関係から切り口で言われましたわけでございますが、この部分につきましては、昼と夜それぞれ、昼につきましては11時から12時まで、そして夕食につきましては15時半──3時半ですね、午後3時半から5時まで、17時までに配送していただくという形で仕様をいたしまして契約をいたしております。また、その中でも、個々の利用者の要望に応じまして柔軟に、時間帯の前半の方がいい、あるいは後半のほうがいいという方もおられます。そういう中で柔軟に対応をしていただいておるところでございます。そういう形でございますが、やはり時によっては、車社会でございますので、車がすいているときは早く着く可能性もございます。しかしながら、契約の時間内には配送していただいておりますし、また、おくれることもございましょう。それはやはり渋滞等の原因もあると思います。その辺は十分な配車車両の関係で対応をしていただいておりますので、いたし方ない部分もあるかと存じます。  それと、複数業者のサービスの検討ということでございますが、私ども、この分につきましては質の均一性の提供を一番に考えておりまして、その方の栄養バランス等々も計画的にうちのほうからカロリー等を示しましてつくっていただいている状況でございます。そういう中で、やはり複数業者にいたしますと配食数も減ってまいります。それと、また、先ほど来申されておりますように、安否確認、それから健康状態の異常の早期発見、これも付加した重要な要素の中に入っておるわけでございます。そういう中で、個々人の利用者の状況、家族の連絡体制、あるいは、この時間帯にはこの方はデイサービスに行ってあります、どこの居宅事業所のデイに行ってあります等々の、個人の……、本当に個々によって状態が違います。そういう方々のコーディネート、配送員に対するコーディネートの関係もございます。そういうことから、複数業者にいたしますとかなりの費用負担も出てくるのではないかということで考えるところでございますし、とにかく質の均一性を図って栄養のバランスをとっていくという形で考えておりますので、今現在は複数業者にお願いするということは考えておりません。NPOの関係につきましては、貴重な御意見として承りたいと思っております。 41 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 42 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) 先ほどお話しした「地域医療を考える」という市民公開講座で、やはりお年寄りというのは夕暮れ時になって暗くなると孤独感が増して、気分的にもちょっと余りよくない状況になるということを伺いました。そういう時間にやはり人が尋ねていってお話をされるというのは、本当に私は、この配食サービスの理念にある安否確認とあわせてということですけれども、とても意義のあることだなと思っておりますので、夕食を夕食の時間に温かく、そして人の言葉がそれに添えられて届くという、そういった一番いい時間帯で行くように、余り無理なコースで「届けることが目的」とならないようにしていただきたいと思います。  利用者からいろいろお話を聞く機会があったんですけれども、変わった当初は、正直言いまして不満──メニューに対する不満というのもかなりおっしゃっておられましたけれども、秋をきっかけにかなり食事の内容も改善されたということで、何がきかっけになったのかわからないんですけれども、今は本当においしく食べさせてもらっているということを聞いております。それは何の理由かわからないというふうに豊資会ではおっしゃられたんですけれども、その後にアンケートを、利用者のほうに対するアンケートを豊資会で独自にされたということですけれども、古賀市のほうでも、そういった時間帯とか、味とか、量とかに対する利用者のアンケートというのは実施される予定があるかどうかお聞きしておきたいと思います。 43 ◯議長(矢野 治男君) 保健福祉部長。 44 ◯保健福祉部長(渡  孝二君) モニタリングの関係でございますが、これは、平成17年にも実施をしてございます。そして、議員おっしゃいますように、豊資会のほうからもそういう形でアンケートをとってございます。それが、私どもがちょうどモニタリング、アンケートをとろうかなと思っておりました矢先にされておりますので、立て続けにアンケートをお出しいたしましたら、また利用者の方も惑われるのではないかということで、1月ないしは2月に実施したいということで考えておる状況でございます。 45 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛君。 46 ◯議員(16番 倉掛 小竹君) 豊資会が独自にされるアンケートの内容も見せていただいて検討されてもいいかなとは思ったんですけれども、やはり古賀市の配食をしている立場から、古賀市の独自のアンケートが実施されることを望んでおります。  食事は本当に人の健康や生活の基本であります。何より命の源です。元気な私たちのように工夫や努力だけで生活を成り立たせることができない高齢者や障害を持った方の生活を支えるのが、公共の本当の役割だと思っております。これからの古賀市が子どもや高齢者、障害を持った方が十分配慮される優しいまちになるように願って、私の一般質問を終わらせていただきます。 47 ◯議長(矢野 治男君) 倉掛小竹君の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 48 ◯議長(矢野 治男君) 次に、前野早月君。                       〔前野議員 登壇〕 49 ◯議員(7番 前野 早月君) おはようございます。前野早月です。ハートは熱く、質問は鋭く、通告に従い質問いたします。  先日、映画を見ました。昨日同僚議員もごらんになったという「ALWAYS三丁目の夕日」です。昭和34年、東京タワーが建設され、まさに高度成長期へと突入していく東京が舞台の映画です。決して豊かではなかった時代、貧しさが身近にあり、お金のないことを自己責任などと切り捨てず、一生懸命に生きている人に優しかった時代、御近所や地域社会で支え合う、日本人らしい精神風土が残っていた時代です。一緒に映画を見て同じ場面で涙した大学生が言った「あんな時代に生まれたかったなあ」、この言葉が私の心に今も残っています。決してあの時代には戻れないけれど、私たちが今失いかけている優しさときずなを取り戻し、努力する人が報われる社会を再構築し、子どもたちが生まれてきてよかったと思える地域社会の実現を目指したいと思います。  今回も2件のテーマで質問いたします。まず1件目として、市内の小中学校の中には、老朽化や構造的問題から計画的かつ早急な改修が必要な施設があります。少子高齢化の中で、生涯学習、地域コミュニティ、さらに防災の拠点としての学校の役割は今後ますます重要となってきます。そこで、ユニバーサルデザインに基づく学校施設整備促進を求めて。  1、学校施設設備整備状況に対する市長の評価は。  2、平成14年度策定の小中学校施設整備計画に基づく実施計画の策定並びにその進捗状況は。  3、今後のユニバーサルデザインを取り入れた学校施設の大規模改修の実施予定は。  4、小中学校の給食時間の現状についてどのように認識しているか。  5、小中学校のトイレの現状についてどのように認識しているか。  続いての2件目は、先月公表された行革アクションプランの中には、一部事務組合の経営合理化、効率化の働きかけ、広域化の研究という項目が盛り込まれ、古賀市が関係する四つの組合が対象となっています。その中で、清掃工場を所管する玄界環境組合負担金の軽減策について。  1、行革アクションプラン決定までの組合との協議の有無、今後の予定、効果額の見通しは。  2、派遣職員の削減とは具体的にはどの担当職員を対象としているのか。  3、委託業務の拡大とは具体的には何を指すのか。  4、焼却ごみの搬入減も経営合理化に含まれるのではないか。  5、市の職員の中に清掃工場の特性に精通した人材を育成する必要があると思うがいかがですか。  以上、市長並びに教育長に答弁を求めます。 50 ◯議長(矢野 治男君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 51 ◯市長(中村 隆象君) それでは、前野議員の御質問、まずユニバーサルデザインに基づく学校施設整備促進を求めてについてお答えします。第2点目以降については教育長が答弁をいたします。  第1点目についてお答えします。これまで各学校の施設の老朽化の状況に応じて順次、大規模改造、改築を行ってきており、平成18年度の古賀東小学校屋内運動場改築事業の竣工により、地震等の災害に対して避難所としての役割を担う市内学校体育館の耐震構造化が終了したところであります。今年度からは古賀中学校管理棟の改築に取りかかっているところです。  次に、行革アクションプラン一部事務組合負担金の軽減策についてお答えいたします。1点目についてお答えします。今回のアクションプランは、古賀市が行うべき行財政改革の取り組みを明示し、その中で一部事務組合についても言及したものであり、現時点では玄界環境組合との協議はいたしておりません。
     第2点目についてお答えします。現在古賀市から派遣を行っております3名の職員を対象としております。  第3点目についてお答えします。現在玄界環境組合雇いの職員で行っている業務において、効率的な経営を求めることから、すべての事務事業に対し委託が可能な業務内容を組合に検討していただくよう働きかけるものであります。  第4点目についてお答えします。本市においては、ごみ処理基本計画等に基づき、ごみの減量に努めております。玄界環境組合におかれましても、本市の取り組みを踏まえ、経営合理化については検討されることと考えております。  第5点目についてお答えします。事業主体はあくまで玄界環境組合であることから、工場の特殊性に精通した人材を育成する必要は当市においてはないと考えておりますが、玄界環境組合との調整等については円滑に行う必要があると考えております。 52 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。                     〔教育長 荒木 隆君登壇〕 53 ◯教育長(荒木  隆君) 教育環境の2点目についてお答えいたします。  平成17年6月議会の一般質問の中でもお答えしましたように、別に実施計画を策定するのではなく、平成14年度策定の小中学校施設整備計画を指針として進めているところです。  3点目についてお答えいたします。今年度から取りかかっている古賀中学校管理棟の改築において、完全なユニバーサルデザインとまでいきませんが、福岡県福祉のまちづくり条例、学校施設のバリアフリー化等の推進指針を基準として設計しているところでございます。  4点目についてお答えいたします。給食時間は、小学校45分、古賀北中学校では35分、古賀中学校と古賀東中学校が30分で配膳と食事の時間を確保しております。古賀北中学校におきましては、学級数が多く、配膳室が込み合うため、他の2中学より5分長い給食時間となっております。小学校につきましてはワゴンを使って食缶等を運びますが、中学校におきましては配膳室から教室まで手で運んでおります。配膳室では給食業務員や担任外の教師が適切な指導を行っており、食事の時間の確保ができていると考えております。  5点目についてお答えいたします。清潔なトイレを維持していくために、年2回の清掃委託を行っているところであり、老朽化したトイレにつきましては、施設整備計画の中で改修していくこととしております。しかしながら、特別支援教育の充実が図られていく中で、施設のバリアフリー化は必須と考えておりますし、特にトイレについては急がれており、洋式トイレへの改修、ウォシュレットの設置を順次行っているところでございます。 54 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 55 ◯議員(7番 前野 早月君) それでは、再質問に移ります。学校施設につきましては、文部科学省がバリアフリー化を推進する基本的な考え方として、「多くの生徒児童が1日の大半を過ごす学習、生活の場であり、健康と安全を十分に確保することはもちろん、快適で豊かな空間として整備する必要がある。地域住民にとっても、まちづくりの核、生涯学習、防災の拠点であり、新設はもちろん、既存施設においてもユニバーサルデザインを念頭にした計画的な整備の推進を」と明記してあります。先ほどの市長の評価、この点も踏まえた評価であるのか答弁を求めます。 56 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 57 ◯市長(中村 隆象君) ちょっと質問のポイントをもう一回教えて……、ユニバーサルデザインのところをお聞きになっているんでしょうか。(発言する者あり) 58 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 59 ◯教育長(荒木  隆君) 御質問にありました平成14年度に作成した施設整備計画がおくれているというのは事実でございます。その中でユニバーサルデザインも組み込んできたわけですが、次々に新しく今学校施設のバリアフリー化等の推進指針とか出てまいりまして、そういったことを踏まえて、できるだけ取り入れながらやっております。ですから、これができてから今回までの学校施設については、千鳥小学校と今回の古賀東小学校、それから、古賀中学校の管理棟ですので、ある程度そういったことを取り入れながらやっていると、完全なユニバーサルデザインということにはちょっとならないかもしれませんが、できるだけそういったことを考えながらやっているというふうに私どもは考えておるところでございます。 60 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 61 ◯議員(7番 前野 早月君) 私たちには時間制限がありますので、余りしつこく言わないようにはしておきたいと思いますが、先ほどの教育長の答弁をお聞きしますと、実施計画はないけれども、整備計画を指針によって整備が進められているという答弁だったと思います。  先ほど触れました平成14年度策定の小中学校施設整備計画について少し説明したいと思います。この計画は、耐震性、学校開放、バリアフリーなど次世代型学校の研究を目的につくられたものであり、1,700万円の予算が使われています。各学校の施設の建物構造調査が実施され、5年前、その当時においても補修や改築などの早急な対応が必要との指摘が8小中学校にありました。調査結果が余りにも衝撃的であったために、市民への不安に配慮し、公表は控えたいとの教育委員会答弁が会議録に残っています。さらに、計画期間の2003年から2012年までの10年間の実施計画については教育委員会がつくる責任があり、実施計画の中で市長部局に投げかけていきたいとの答弁も確認しております。既に5年が経過いたしましたが、指針に基づく整備計画ということでありますが、この実施計画、市内には11の小中学校があります。この時点では新設の舞の里と花見小は除外された調査ではありましたけれども、そのうちの8校で指摘されたということでありましたので、この点の実施計画の必要性について今どのように感じておられるか答弁を求めておきたいと思います。 62 ◯議長(矢野 治男君) 教育部長。 63 ◯教育部長(矢野 博昭君) これにつきましては、従前も同僚議員の御質問等あっていたかと思いますけれども、当初、この実施計画に基づいて建築年度順というような考え方をしながら改修、改築を進めていく考え方ということをしておりましたけれども、そういう中で、御指摘のようにいろいろな形で建築年順というよりも緊急度の高い順にやっていきたいという考え方をお示ししております。しかしながら、今の厳しい財政状況の中で、非常にやはり営繕等で維持補修がきちんとできるものについては、そちらを優先していくという考え方もございまして、それぞれ一、二年おくれ、二、三年おくれということでは教育委員会も一応の計画は立てておりますけれども、予算等との関係も持ちながら、当然子どもたちの安心・安全も含めながら、そういう営繕も含めて、今後の計画を実行していく方向で考えさせていただきたいと。これらについては、やはり予算との関係もございます。補助金との関係もございます。そういうことで考慮していきたいと考えております。 64 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 65 ◯議員(7番 前野 早月君) 整備計画の中で、多くの学校で詳細な2次診断の必要性が指摘されています。この点については、今の部長の答弁、それから昨日の同僚議員の質問の中で、緊急性が高いものから順に、当面は営繕などで対応するとの答弁があり、今も確認いたしました。しかし、私は、まさにこの点で緊急性の優先順位を決まる上でも2次診断が必要だと判断しています。この5年間、2次診断が実施された学校、それから、これからもし2次診断の計画があるのであれば、答弁を求めておきたいと思います。つけ加えて言うならば、現状に対して、果たして営繕の対策でどれだけの効果が期待できるかということも非常に不安が残りますことからこの質問をしておりますので、答弁をお願いいたします。 66 ◯議長(矢野 治男君) 教育部長。 67 ◯教育部長(矢野 博昭君) まず、今後の整備計画ですけれども、今、古賀中学校の管理棟の改築が本年度から入っておりますけれども、実際的には平成20、21年度が最終的な改築工事になろうかと思っております。その後につきましては、今のところまだどうという考え方は、計画は持っておりますけれども、その時点でまた市長部局のほうとお話をさせていただきたいと思っております。  それから、営繕等につきましては、それぞれの予算をとりながら、特にやはり安全性が保たれないという分については、その分についてはまた予算要求もお願いすべきだというふうに考えております。 68 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 69 ◯議員(7番 前野 早月君) 昨日から教育長も大変立ったり座ったりお忙しいと思いますが、皆さん、教育部局、教育の充実を求めての応援の質問だったと理解していただければうれしく思います。整備のおくれには財政状況が大きく影響しているのが実態だと思います。5年前から財政見通しは厳しかったはずです。計画的に少しずつでも整備していれば、改善されていたものもあったはずと思えば残念です。このことを踏まえてお尋ねいたします。実施計画の作成は、ただいま部長からの答弁がありましたが、第一義的には教育委員会だと思います。しかし、予算を担保する予算編成権が市長部局にあります。改修には多額の予算がかかりますことから、施設整備に係る予算は教育予算の枠配分の対象になるのか、それとも別枠として確保するのか、この点は市長部局に答弁を求めます。 70 ◯議長(矢野 治男君) 企画政策部長。 71 ◯企画政策部長(松田 佳博君) 今行っております枠配の対象かということでございますけれども、これは臨時的経費ですから、枠外という形になります。 72 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 73 ◯議員(7番 前野 早月君) 枠外という答弁をいただきましたので、ぜひとも市長部局はしっかり予算要求をして、施設整備が一歩でも進むことを期待したいと思います。児童生徒はもちろん、施設を利用する人たちの安全にかかわることであり、老朽化に対する不安の声はかなり以前からあっていました。予算措置に対しても最優先されるべき課題だと思います。実施計画の策定と予算の担保を強く求めたいと思いますが、この点、市長の意気込みと覚悟、教育に対する思いだと思いますので、お聞かせ願えればと思いますが、いかがでしょうか。 74 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 75 ◯市長(中村 隆象君) 先ほどから、教育長、教育部長も申しておりますように、必要性については十分認識しているところでありまして、財政との相談で教育部局も苦慮しているところであり、当然市長部局も苦慮しているところであります。今後、緊急性、安全性を判断しながら、緊急性の高いものから順次改修を行ってまいりたいと考えております。 76 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 77 ◯議員(7番 前野 早月君) 緊急性を調べる上でも、やはり2次診断なり詳細な診断をして、順次計画をつくっていただきたいと思いますので、このことを強く求めて、次の質問に移ります。  古賀市は、学校づくりの目標として、特色ある学校、地域に開かれた学校、ユニバーサルデザインによる学校の3点を大きく掲げています。先ほどから取り上げております整備計画は、この三つの目標に沿うものとしてつくられました。当時としては先進的な考え方であったユニバーサルデザインを学校づくりの目標としていたことには敬意をあらわしたいと思います。5年後の今、学校施設のユニバーサルデザインについて、市長と教育長の見解を、5年後の今、確認しておきたいと思いますので、答弁を求めておきたいと思います。(発言する者あり)  学校施設のユニバーサルデザインについての評価というか方向を進めているわけですから、現段階でもそれの方向性についてどういうふうな認識と見解をお持ちかということです。 78 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 79 ◯教育長(荒木  隆君) いろいろな条件下の中で、今市長からも答弁いただきましたように、私どもも順次緊急性の高いものから取り組んでいきたいと思っておりますが、その際、ユニバーサルデザインについては最大限考えながらやっていきたいと思っております。  それから、ちょっと立ったついでですが、2次診断の件が出ておりましたが、2次診断自体で相当費用がかかるんですね。ですから、平成14年度に1次診断しましたので、ある程度私どもは校舎の安全性、耐震等については把握しているつもりでございます。ですから、2次診断で耐震等の診断をしたら、それが国の補助等に生かされるものですから、やはり改築改修の前にもう一度その2次診断をやるという、それが補助申請のときの一つの条件になっているわけです。そういったこともありましたので、全体的に2次診断をやるというのは現在のところはちょっと考えていないわけでございます。 80 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 81 ◯議員(7番 前野 早月君) 学校の安全性については、じゃあ、1次診断で一応担保されて、その上で施設が整備されていると理解したいと思います。文部科学省も学校施設のユニバーサルデザインについては、障害のある方や高齢者への理解を深める教育的効果を挙げて、施設整備を促進し、各種補助事業も実施されています。厳しい財政状況ですので、今後の学校施設の大規模改修については、ユニバーサルデザインに基づく改修と理解したいと思います。  質問を続けます。多くの学校が老朽化や構造的問題を抱えていますが、財政状況から改修や補修が先送りされているのが実態です。現実的には優先順位を決めて計画的に進めていく以外にはないと思います。整備計画の中で、ユニバーサルデザインのモデル校として古賀北中が挙げられています。古賀北中も建築後25年が経過しております。後ほど触れる構造的な問題も抱えています。大規模改修の折にはユニバーサルデザインが取り入れられるものと期待しておりますが、代表的なものとしては、エレベーターの設置、障害者用のトイレの設置などがあると思いますが、1次診断に基づく古賀北中の大規模改修についての時期についてはどのような計画となっているのか、答弁をお願いいたします。 82 ◯議長(矢野 治男君) 教育部長。 83 ◯教育部長(矢野 博昭君) 今のところ、古賀北中の改築ということに関しましては、いつだという形には計画的には上げておりません。その前に、千鳥小、小野小学校等々の問題も考えておりますことから、そういうことではまだ北中はいつだということはこの時点で回答できることにはならないと思っています。 84 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 85 ◯議員(7番 前野 早月君) この前の倉掛議員でもそうですが、子どもの成長はあっという間に過ぎます。やはり子どもたちが自分たちは本当に恵まれた教育環境で育ててもらったな、古賀はありがたいところだったと思えるような教育施設の充実は望まれると思います。そして、子どもたちがまた古賀市に帰ってきてくれる、そのようなことを願い、きょうの質問もしているわけです。子どもたちは、既存の学校を大切に使っています。しかし、老朽化や構造的問題による問題の解決は、教育委員会を初め私たち大人が取り組むべき問題です。しっかりとした年次計画を立てて学校施設整備が進められることを強く求めておきたいと思います。つけ加えて、多くの学校から効果的な暑さ対策に対する切実な声が上げられていることもお届けしたいと思います。  次に、給食時間についての質問に移ります。先日、古賀北中と小野小の給食時間を見学させてもらいました。参考になればと思います。古賀北中について説明いたしますと、先ほど教育長からも答弁がありましたように、1階の配膳室まで給食を取りに来ます。クラスごとではありますが、200人以上が集中するために混雑しています。見学した日も生徒同士がぶつかって、おかずの魚が24人分床に落ちてしまいました。さらに、4階教室があること、エレベーターがないことなどから、給食に時間がかかり、実質の食事時間は短いところでは15分もありませんでした。給食時間が5分長く35分ということではありましたが、10分、15分で食べているというのが現状のようです。一番遠いクラスとなれば、片づけが昼休みまで食い込んでしまい、昼休み時間の40分が20分になってしまうということもあるそうです。これは毎日のことですので、大変なことだと思います。授業が体育や音楽などのような移動教室であればなおさら時間がかかり、給食時間、休み時間が足りなくなるとの説明でした。  小野小についても、配膳室の構造から一方通行になったり、それから構造上遠回りをするなどの教室があることがわかりました。しかし、子どもたちは精いっぱい給食準備に取りかかっていました。さらに、小野小につきましては、管理等にトイレがなく、保健室にトイレがないことなどがわかり、改修についてはこちらのほうが優先事項だと判断しましたが、ここでの議論は給食時間の実態に限りたいと思います。このような実態について教育長の見解をもう一度確認しておきたいと思いますが、いがかでしょうか。 86 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 87 ◯教育長(荒木  隆君) 小学校は、小野小は2階ですのでエレベーターがないんですが、ほかの学校は一応給食缶用エレベーターをつけております。中学校については、確かに4階まであの重たいのを運ぶというのは大変だと思います。ところが、昼休みをゆっくりとりますと、午後、放課後のといいますか、6時間目以降の時間がなかなか子どもたちにとって自由な活動時間がとれないというようなこともありまして、非常に切り詰めた格好になっております。一面、一方では、中学生の場合、そういった多少重たいものを運んだり、みんなで協力し合ってやるということが大事だということもあるんですが、それはちょっと副次的なことでして、見ていて、例えば給食時間、何度か見たことがあるんですが、特に中学の場合、大変だと。見解といわれれば、ちょっと大変だなというのは思います。 88 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 89 ◯議員(7番 前野 早月君) 給食につきましては、先日、文部科学省が給食時間を食育の重要な機会として積極的に活用していくこと、食に関する指導において学校給食を教材としてより積極的に活用するとの方針を打ち出しました。現状では食育指導ができる給食時間を確保することも大変厳しい状態ではありますが、このように一方で給食時間を確保することも重要な要素となりましたが、この点、教育長はどのように考えておられるか。食育と給食時間の関係ですね、答弁をお願いいたします。 90 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 91 ◯教育長(荒木  隆君) 確かに時間をゆっくりとって、いろいろなことをしながら給食をする、昼食をするというのは大事なことだろうと思います。 92 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 93 ◯議員(7番 前野 早月君) 現状から即して、北中のエレベーターの設置は必至です。優先されるべきことだと思いますので、強く要望しておきたいと思います。  給食の後はトイレの問題です。食と排せつは人間の命と健康に密接にかかわる大変重要なことです。特にトイレについては、長時間学校で過ごす子どもたちにとっても身近な問題であり、先日の古賀北中フェスタでも、「トイレきらきらウルトラ作戦」の発表があり、真剣に取り組んでいる様子でした。トイレ改修による教育的効果についても多くの事例が示すとおりです。しかし、一方では、学校のトイレについては、暗い、臭い、汚い、怖い、いわゆるトイレ4Kと言われるのが一般的な現状だと思います。今の現状を踏まえ、トイレの改修についても順次行われるということですが、トイレの整備については今後どのような計画でなされていくのか、答弁があればお願いいたします。 94 ◯議長(矢野 治男君) 教育部長。 95 ◯教育部長(矢野 博昭君) 先ほども当初の質問で答えましたように、特別支援教育が始まってきました。そういう中では、特にウォシュレットつきのトイレの要望も出ております。特別支援教育の学校を中心にしながら、計画的にウォシュレットつきのトイレを、来年度は古賀西中学校、それから古賀中学校を予定させていただいております。 96 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 97 ◯議員(7番 前野 早月君) そうしますと、今のトイレの整備につきましても全学校を対象にするような整備計画になっているかということの確認で、もう一回お願いいたします。 98 ◯議長(矢野 治男君) 教育部長。 99 ◯教育部長(矢野 博昭君) ウォシュレットつきは特別支援教育を中心としてということでお答えしておきますけれども、洋式につきましては、現在3校がまだ洋式がされていないという状況であります。やはりそういうことも含めて、洋式トイレへの切りかえも含めて、学校施設整備の大規模改造には至りませんけれども、トイレのほうは何とか計画的に行っていきたいなと考えております。 100 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 101 ◯議員(7番 前野 早月君) そうなりますと、優先ということになるのでしょうけれども、古賀北中ばかりを例に挙げて申しわけありませんけれども、現在でも876人の生徒がいる大規模校です。その上、先ほどから言うような構造的な問題もあり、そのしわ寄せは生徒に来ます。4階のトイレの現状は、便器数が、洋式というよりも、もう便器数が少ないです。10分の休み時間には行列ができています。時間切れで我慢する生徒もいます。自己主張の苦手な子どもは常に我慢することになり、健康的にもよくない状況があります。現に保健室に来る生徒の大半が腹痛を訴えて来るというのが現状だそうです。特に女子の場合は男子の3倍の時間がかかると言われていますので、この点での配慮も必要ではないかと思います。そこで、北中4階のトイレの便器数ですが、女子が6基です。男子は大便器1個と小便器が5基です。文部科学省の古い基準に照らしても、女子が2基、男子が大便器1基、小便器が1基不足していますが、先進例と言われる世田谷を基準にすれば、女子では4個の不足となります。先ほど、洋式への切りかえというのがありましたが、便器の増設ということもしていただけないかと思いますが、この点についての部長答弁がありましたらお願いいたします。 102 ◯議長(矢野 治男君) 教育部長。 103 ◯教育部長(矢野 博昭君) 確かに御指摘のところにつきましてはそういう実態であることは私どももわかっておりますけれども、増設につきましては、構造上の問題もございますので、そのことも含めながら今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 104 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 105 ◯議員(7番 前野 早月君) ぜひとも取り入れていただきたいと思います。小中学校施設整備計画には1,700万円の税金が使われています。必要性があり、学校施設の充実を願っての計画作成だったと思います。教育は国づくり、人づくりの根幹をなすものです。中1ギャップ対策や低学年の少人数学級など荒木教育長のもとで進められている古賀市の教育行政、後押ししてきた中村市長の姿勢は評価しております。次代を担う子どもたちのために生かされてこそ税金の有効活用となります。学校施設整備の促進を強く求めて、2件目の質問に移ります。  玄界環境組合負担金の約8億円は、古賀市の一般会計の約5%を占めています。行革アクションプランの対象となったことから、負担金の軽減について真剣に議論することができるようになったと思っております。参考までに申せば、8億円の1%は800万円です。一部事務組合につきましては、マスタープランの中でも、組織、事業運営及び職員構成など組合のあり方を検討し、必要な提言を行うとされています。さらに、市長は、平成16年度の施政方針の中で、財源確保の中で一部事務組合にも触れておられます。そして、効率的であることも事実ですが、意見調整作業などに時間を費やすなどの課題もあると述べておられます。この間、課題を検討し、解決もしくはめどが立ったので計画に盛り込まれたのか、答弁を求めたいと思います。 106 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 107 ◯市長(中村 隆象君) 玄界環境組合の経営合理化につきましては、現在検討中といいますか、めどが立ったとか、終わったということではございませんが、今鋭意検討中でございます。 108 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 109 ◯議員(7番 前野 早月君) アクションプランは3年間という短期間で結果を出さなくてはいけないというものです。古賀市のアクションプランの項目に上げた以上、結果を出す必要があり、責任を組合に求めることはできないと思います。アクションプランの進行管理は市長を本部長とする古賀市経営改革推進本部で行うことになっています。現在空白の効果額についてはどこが窓口となって今後対応されていくのか、答弁を求めたいと思います。 110 ◯議長(矢野 治男君) 企画政策部長。 111 ◯企画政策部長(松田 佳博君) 市議はちょっと勘違いされているようでございますけれども、何度も申し上げているとおり、玄界環境組合というのは特別地方公共団体でございます。古賀市からは、今回アクションプランに基づいた形でこういったものをつくりました、貴組合においても古賀市でつくったこういうことについてぜひ御検討くださいという形でアクションプランを出しているところでございます。ですから、これを受けて、私どもも構成市でございますから、その部分について古賀市でこういうふうなアクションプランを作成いたしましたといった形については当然報告はいたしますけれども、これらの内容等につきましては、当然玄界環境組合の中で検討されるべき事項であると思います。その効果につきましては、それは玄界環境組合がどういった効果があったのかというのについては検証されるべきでしょうし、私どもといたしましては、それは分担金の中でどのように変化、変遷したのかという中でその効果額を測定する以外に方法はないという形で考えているところでございます。 112 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 113 ◯議員(7番 前野 早月君) 予想されるべき答弁であったかと思いますが、やはり私は、そうであれば、公表そのものがやはり玄界環境組合の協議、それから構成市町の足並みをそろえてからでもよかったのではないかと判断しております。確かにアクションプランの年次計画を見ても、玄界環境組合の効果額は明記されておりません。今の部長の答弁のような経緯だと思います。しかし、一方で、玄界環境組合職員の給与体系は古賀市の給与体系によるという組合の条例があります。古賀市の職員組合に入っている方も数名おられます。年次改革では、古賀市の一般職員の給与は4月から2%カットされる見通しです。2%カットがよいか悪いか、このことは別といたしますが、玄界環境組合の効果額についても、古賀市の特別職、一般職と同じように人件費の削減効果だけの計上は可能ではなかったのかと思いますが、この点の答弁を求めたいと思います。 114 ◯議長(矢野 治男君) 企画政策部長。 115 ◯企画政策部長(松田 佳博君) これも前と同じ話になるんですけれども、確かに玄界環境組合の条例では古賀市職員の例によるという形になってございます。しかしながら、ここも例えば古賀市の例による部分につきましても、玄界環境組合の中でその条例について附則行為でうたい込めば、あえて古賀市の例によらない減額措置等もなくて済むような形になるわけでございますので、そこは玄界環境組合の中でどう論議されるかということによって決定してまいりますので、効果額等について古賀市のほうがその部分について言及することについては望ましくないという判断から、今回効果額については出していないところでございます。 116 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 117 ◯議員(7番 前野 早月君) 上げられるものだけは上げておこうというようなことのようですが、ここで議論しても時間がかかりますので、次の派遣職員について、先ほどありましたように、現在3名の方が対象との答弁でした。事務局長、工場長、管理係長の3名の方だと思います。私は、派遣職員については意義や目的があっての派遣だったと思っております。そもそも古賀市からの派遣職員の意義と目的は何であったのか、答弁を求めたいと思います。 118 ◯議長(矢野 治男君) 人事秘書課長。 119 ◯人事秘書課長(横大路一将君) 職員の派遣の意義ということでございますけれども、組合組織を運営していく中で、体制の整備と申しますのは、やはり財政運営、あるいは市との調整、あるいは協力関係と申しますか、そういったものを築く必要がございますので、そういった意味から職員を派遣しているものでございます。 120 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 121 ◯議員(7番 前野 早月君) 古賀市からの派遣職員の配置の状況を見ても、私は大変意義があることだと思います。しかし、古賀市のアクションプランのほうで削減ということが出まして、しかも3人という対象者が明確に今答弁がありましたので、そうなりますと、今回の削減は目的や意義を達成したので削減してもよいとの判断なのか、この点は市の判断だと思いますので、答弁を求めておきたいと思います。 122 ◯議長(矢野 治男君) 人事秘書課長。 123 ◯人事秘書課長(横大路一将君) 玄界環境組合には玄界環境組合で採用された職員もおります。そして、その中で職種変更も行われてきたと聞いております。そういった状況の中で、組合職員の能力といいますか、そういった適性も向上したというような状況があれば、私は、派遣職員を削減してもいいのではないかと事務局としては考えておるところでございます。 124 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 125 ◯議員(7番 前野 早月君) 削減について、清掃工場については外部から見えるようなトラブルこそありませんが、稼働率が50%、莫大な灯油使用、数こそ減ったものの、1本100万円と言われる新世代セラミックス管の破損はあっております。何といってもこれから発生する経年劣化による維持管理費用など管理運用面での課題は山積です。派遣職員の削減は、今の人事秘書課長の答弁によりますと、このような課題解決には影響がないとの判断のもとで盛り込まれたのか、再度確認したいと思いますが、いかがでしょうか。 126 ◯議長(矢野 治男君) 人事秘書課長。 127 ◯人事秘書課長(横大路一将君) 最初に市長が申し上げましたように、業務の委託、そのような内部事務の効率性もあわせたときには、そういったことも考えられるのではないかということでございます。 128 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 129 ◯議員(7番 前野 早月君) 平成11年9月、清掃工場建設を新聞紙上で初めて知ってから既に8年が過ぎました。これまでも工場の人員配置については強い関心を持って見てまいりました。現在の人員配置については、3名の派遣職員を初め、職員の皆さんの工場の管理運営に対する意欲と能力については高く評価しております。職員の削減が安全監視や工場の安全運転、それから行政によるチェック機能の低下につながるのではないかという危惧をしております立場から、職員の削減には慎重な立場で質問しております。そういう思いでこれまでの答弁を聞きますと、詳細な検討の前に派遣職員の削減が盛り込まれたのではないのではと判断いたしました。そうなりますと、今後の組合の動向、詳細な検討の結果では見直しがあるというふうに判断してよいのか、答弁を求めておきたいと思います。 130 ◯議長(矢野 治男君) 企画政策部長。 131 ◯企画政策部長(松田 佳博君) 当然これは、派遣職員の分につきましては、派遣元、何も古賀市だけではなく、事務局には他市のほうからも職員等の派遣もあってございますので、当然それらの中で玄界環境組合との中では今後協議がなされるものと、私どももするものという形で考えているところでございます。特に市にこの部分があるかという形で、私どもはやはりこのアクションプランに沿った形で、先ほど人事秘書課長が申しましたことについて積極的な発言をしつつ、玄界環境組合と協議をしてまいりたいと考えているところでございます。 132 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。
    133 ◯議員(7番 前野 早月君) 少し時間があるのでゆっくりしゃべります。今後3年間のアクションプランということですので、私は、そうなりますと、やはり協議が前提ではないかと思いますので、今後の市と環境組合の協議の予定、そのようなものは時間がありませんのでもう決められているのではないかというふうに判断いたしましたので、今後の予定についての答弁を求めておきたいと思います。 134 ◯議長(矢野 治男君) 企画政策部長。 135 ◯企画政策部長(松田 佳博君) 現在、このアクションプランにつきましては、玄界環境組合については一応送付をいたしております。特に、あと、玄界環境組合のほうからこの部分についての協議の申し入れは現在までありませんので、今後その動向を待って、必要があれば協議を行いたいというように思いますし、当然この派遣職員の問題等について市が実施意向という形のものがあれば、それをもって玄界環境組合と協議をすることになろうかと思います。 136 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 137 ◯議員(7番 前野 早月君) こうなりますと、やはりまた組合の話になりますので、我が市議会からも2人の玄界環境組合議員が出ておられますので、ぜひとも協議の場では私の思いなり届けていただきまして、この削減が効果的といいましょうか、効果的な削減であればいたし方ありませんけれども、業務の拡大などを、先ほど聞きましても、答弁によると事務事業で検討するという話でしたけれども、やはり全体的な人員体制として減ってしまえば、今のしっかりした監視体制が保てないのではないかというふうに危惧しておりますので、このことについては詳細に検討していただきたいということを強く申し添えておきたいと思います。  焼却ごみの搬入減による経営合理化については、過去の議会においても、薬品代の軽減と工場の寿命が延びるのではないかとの市長の答弁があっております。私は、清掃工場の経営合理化については、安全操業と環境監視を前提に、工場の現状を把握し、多額の負担金の削減も検討する。大変困難なことではありますが、三井造船と直談判し対等に渡り合える職員の育成体制が重要だと思っています。江別や韮崎の工場のように、セラミックス管の交換費用、オーバー分の灯油代は全部三井の負担、最初の約束どおりになるまでは税金は投入しませんというスタンスのとれる工場体制であるべきだと思います。現実的には一番の経営合理化策になると思うのですが、これも答弁がいただけないことかもしれませんけれども、私は、この職員についても、組合の職員でも、後ほど触れました古賀市の職員であってもいいと思います。このような工場を監視するというような職員ということについてはどのような見解をお持ちか、答弁を求めておきたいと思います。 138 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 139 ◯市長(中村 隆象君) 前野議員のおっしゃっている必要性については私も同感でございまして、やはりある程度技術的な知識、あるいは専門家である三井造船と対等に渡り合える職員、こういうものは必要であると考えております。これは、第一義的にはやはり組合のほうで中長期的にそういう人員育成を図るべきだと思いますし、当然構成市町であります我々もそのことについては協議あるいは相談にあずかるべきだとは思っております。 140 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 141 ◯議員(7番 前野 早月君) 私も、人材育成で今中長期的な視野から人材が育っている現状がありますので、アクションプランとの関連から言えば、市長は大変苦しい立場ではあろうかと思いますが、ぜひとも人材育成には力を発揮していただきたいと思います。  清掃工場の現状は、私が予想した以上に古賀市の財政と環境の負担になっていることは皆さんも御理解いただけると思います。しかもセラミックス管の破損や灯油の莫大な使用料なども情報開示請求で判明したことであり、監視役がいなければ実態は市民には見えてこなかったと思います。灯油は使わないとの約束も、いつの間にかシステムが変更され、それでも足りず、平成17年度の灯油の使用量はドラム缶約1万5,000本分にもなりました。このような工場の現状と特性に精通した職員を育てて、メーカーやコンサルタント会社と対等に話ができることは、古賀市の財政、環境監視にとっても大変重要なことだと思い、ただいま市長の答弁にもありましたが、これを一義的には組合ということでありますけれども、やはり私は古賀市の中でもそういう人材の育成ができないものか、改めてこの点での人材育成についての答弁を求めておきたいと思いますが、ダブるとは思いますが、いかがでしょうか。 142 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 143 ◯市長(中村 隆象君) 協議の上といいますか、その協議も、今後営々と続けていくわけでございますし、その中で構成市町にも組合のほうから人材育成の要請もあるかもしれないし、あるいは自前である程度確保できるということかもしれません。そのような状況に応じて構成市町としても協力体制はとっていきたいと思っております。 144 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 145 ◯議員(7番 前野 早月君) 市にとっても、工場との共存ということでは非常にこれから課題がいっぱいありますので、ぜひとも人材育成に努めていただきたいと思います。  清掃工場をメーンテーマとしていることから、今回もこだわって質問いたしました。そこで、10月の玄界環境組合議会の中で、1組合2工場にしたことが間違いだった、地球温暖化対策としてごみ減量はどこの自治体も取り組むべき課題であり、2工場で四つある焼却炉を順次減らしていくべきだとの議論、質疑がありました。このとき、組合長としての発言ではありましたが、市長は、構成自治体では人口の増加も期待できる、古賀市は企業誘致もするので、ごみ量はふえる、ごみ量については現段階での評価はできない趣旨の発言をされたと思います。先ほども、ごみ処理基本計画との関連性は非常に強い部門でありますので、現在ごみ処理基本計画の見直し作業が進められている中で、市長としてお尋ねいたします。古賀市の今後のごみ量の推移についてどのような見解をお持ちであるか、答弁を求めておきたいと思います。 146 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 147 ◯市長(中村 隆象君) 実数をもって今お答えできるような準備をしておりませんが、定性的に言いますと、市民あるいは関係者の御努力によりまして、この二、三年は、人口は若干ふえておりますが、ごみの全体量としてはほぼ横ばいということで、大変望ましいことであると思います。しかしながら、今後人口もふえ、あるいはごみの減量の成果というものが永遠に続くかどうかというのも不明でございます。私としましては、古賀市を含め、福津、新宮、開発の計画もメジロ押しでございます。そういう中で、将来的にはごみがふえるものと覚悟はしておかなければいけないと思っております。 148 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 149 ◯議員(7番 前野 早月君) 今、焼却炉の稼働率が50%ですので、これが満杯になるようなごみがふえるような企業誘致はしていただきたくない。やはり環境に配慮した優良企業誘致が望まれると思います。ただいまの答弁を聞きましても、人口推移、人口減少時代に入りましたので、この粕屋地区、玄界環境組合を構成する自治体での人口の伸びと今のごみ処理の現状との予測にはちょっと私と市長の見解には相違があると思いますけれども、ここでの議論は避けたいと思います。1組合2工場決定の経緯につきましては、私もさまざまなことが理解できるような立場になりましたことから、さまざまな背景、政治判断があったのだと思います。本来は恐らく1組合1工場を目指したかった、目指したのではないかと思っております。そうしますと、このアクションプランにもあります広域化ということになりますと、究極の広域化とは1組合1工場に戻すことだと思うのですが、この点はいかがでしょうか。 150 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 151 ◯市長(中村 隆象君) この質問は、今回の本議会の質問からかなり離れていると思いますし、これは玄界環境組合のあり方の質問でございますので、ちょっとなじまないと思います。しかし、一言だけ申し上げますと、そのことについては今後やはり組合内部でも議論が行われてしかるべきではないかと私は思っております。 152 ◯議長(矢野 治男君) 前野君。 153 ◯議員(7番 前野 早月君) 私も冒頭申し上げましたように、アクションプランの項目としてもう出てしまっていたわけですね。それで、結局これから、今まで、やれ組合だ、市だと言っているような状況ではなく、やはり財政面からでありますけれども、そこにもメスを入れるというようなことになったのかなというふうな理解をいたしましたので、痛みを伴うというのは、やはりそういうものも含めてのことであったのではないかと思いまして、今回の質問はさせていただいております。  昨年の若手職員の研究グループの「1億円を稼ぎ出せ」という報告書の中にも、若干事業として受け入れられるかどうかというのはありますが、事業系の可燃ごみを処理して、その処理費を市の収入にできないかというような提案もあっております。やはりこの8億円という莫大な負担金について、それぞれが考えて、これからのことを考えているということは大変意義があることだと思いますので、ぜひとも、もう組合だ、市だというふうでなくて、今回の切り口で進めていただきたいと思います。  今回も2件のテーマで質問しました。行革アクションプランの公表以来、職員を初めとして多くの方の意識が専ら財政に向かっているのではないかと危惧しております。ここでもう一度住民自治と住民の福祉向上という地方自治体の原点に立ち戻りたいと思います。清掃工場問題から過去の事業が将来に及ぼす影響の大きさを身にしみて実感している私です。なぜ半分にできなかったか。その上で、政策決定までのプロセスが重要であり、議会でのさまざまな議論が政策に生かされることも実感しております。議会は何をしていたんだとの声があります。議会の一員としてこの声にこたえることも自分の役割だと思います。小さな小さな力ではありますが、頑張りたいと思います。  ことしも残りわずかとなりました。新しい年も地方自治体にとっては厳しく困難な年となることが現実でしょう。しかし、役所が元気な自治体は、住民を元気にして、活力ある自治体となります。もう一度住民のために何ができるか、市民、職員の皆さんとともに知恵を出し合い、希望の差す古賀市となるよう努力することを約束して、本日の質問を終わります。 154 ◯議長(矢野 治男君) 前野早月君の一般質問を終結いたします。             ……………………………………………………………………………… 155 ◯議長(矢野 治男君) ここで暫時休憩いたします。正面の時計の11時25分に参集願います。                        午前11時13分休憩             ………………………………………………………………………………                        午前11時25分再開                       〔出席議員19名〕 156 ◯議長(矢野 治男君) 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。一般質問を続けます。  次に、奴間健司君。                       〔奴間議員 登壇〕 157 ◯議員(3番 奴間 健司君) いよいよことし最後の一般質問になりました。かといって力まないようにやりたいと思っています。ことしは、市制施行10周年の年です。中村市政がスタートして9年、国では小泉改革があちこちに傷跡を残し、安倍、福田政権へと移り変わり、政局は今なお流動的です。  今古賀市が直面しているのは行革アクションプランでしょう。これで果たして希望の道が開かれたと言えるのか。私は、この期間、3回、市政の進路をめぐって対立軸を提起してきました。適度の緊張感を保持しながら、大きく市政がぶれることを防ぐ役割をある程度果たしてきたのではと思っています。今回の一般質問では、現状の問題点を明らかにすることよりも、どのように打開すべきか、その方向性や対策について市長と建設的な議論をしたいと願っています。それは、現状や将来に不安を抱く多くの市民や職員に展望を指し示す責任が市長にも私にもあるからです。  まず、若手職員に展望を指し示す市長のリーダーシップです。  1、行革アクションプランは古賀市の明るい将来ビジョンを導けるのか。第4次マスタープランの策定作業にどうつなげるか。  2、議案撤回や答弁修正、トヨタ派遣職員の退職、市勢要覧や市制施行記念誌のミスなど最近の一連の事態は、議論不足、余裕のなさなど職員体制が抱える問題を示す氷山の一角と思うが、その原因や教訓は何か。  3、職員の年齢構成の特徴と課題、それを解決するための市長の役割や人事の基本的認識と計画について。  もう一つのテーマは、学校司書の正規職員配置の評価と今後の方針です。行革アクションプランには、ついに平成22年4月に学校司書を嘱託とすること、平成20、21年度を準備期間とすることが明記されました。そこで質問します。  1、市長は、学校司書の仕事内容や意見を直接聞いたでしょうか。準備期間2年間には何をするのでしょうか。  2、学校司書の業務量調査結果と分析・評価、司書との意見交換があったのでしょうか。  3、教育長は、学校司書の役割は今後非常に重要になると答弁されてきましたが、現時点での評価はいかがでしょうか。  4、子ども読書活動推進計画策定は高く評価できると思いますが、その基本的考え方や目標について。  5、公立図書館と学校図書館のネットワーク化など推進計画の三本柱を達成する上で、学校司書の役割をどう評価していますか。  以上、市長並びに教育長に答弁を求めます。 158 ◯議長(矢野 治男君) 市長。                     〔市長 中村隆象君登壇〕 159 ◯市長(中村 隆象君) それでは、奴間議員の御質問、まず若手職員に展望を指し示す市長のリーダーシップについてお答えします。  1点目についてお答えします。アクションプランは、平成19年度から平成22年度までの4年間の具体的な取り組み内容を明らかにしたもので、今回のプランには職員給与削減など厳しい取り組み内容が盛り込まれています。しかしながら、プランの三つの基本的な視点である持続可能な財政構造の確立、簡素・効率的な行政運営、市民との共働によるまちづくりを職員全体が共通認識し、一丸となって行財政改革に取り組み、これをなし遂げることにより安定した行財政運営を実現し、ひいては古賀市の明るい将来を描くことにつながると考えております。また、これら三つの視点は、第4次古賀市総合振興計画の策定作業を進める上でも当然基本となるものであると考えております。  第2点目についてお答えします。議案の撤回や答弁修正、市勢要覧や市制施行記念誌の一連のミスについては、大変申しわけないと痛感をいたしております。職員は多忙な中、鋭意職務に取り組んでいると認識しておりますが、今回の一連のミスの最大の原因は、チェック体制の甘さであると考えており、今回のミスを受け、いま一度チェック体制の再構築をいたしたところであります。また、トヨタ派遣の職員の退職については、本人の自己都合による退職であります。  第3点目についてお答えします。本市の年齢構成は、39歳から45歳までの職員数が極端に少ない状況であることが特徴であると認識しております。団塊の世代と言われる職員の退職が平成19年度から始まり、毎年10名強が定年退職を迎えます。本市の職員の新陳代謝を考えると、10名前後の退職は健全な範囲であると考えますが、その後に続く管理職員候補の職員が少なく、急激な世代交代を招くことを懸念しております。そのため対応策として、本年度は39歳から45歳を対象とした職員採用試験を行っております。また、その他国県との交流等も含めて、さらに対応を図っていきたいと考えております。  次に、学校図書司書の正規職員配置の評価と今後の方針についてお答えします。3点目以降については教育長が答弁いたします。  第1点目と第2点目についてあわせてお答えいたします。学校図書館司書の業務見直しにつきましては、学校図書館法の改正により、平成15年4月から学校図書館の専門的職務を行わせる司書教諭の配置が義務づけられるなど、学校図書館を取り巻く環境にも変化が見られるようになりました。近年の厳しい財政状況の中、さらなる行財政改革が求められているところであり、今回の行政改革推進委員会から再度答申を受けたところであります。学校図書館司書の仕事内容や意見の把握については、直接聞くことはありませんが、適正な定員管理の観点から業務量、業務内容の調査を行っており、その中で学校図書館司書業務内容を把握しております。  準備期間を2年としたことにつきましては、その間、今後の古賀市の学校図書館のあり方や効率的な運営について、他市町の実態との比較など調査研究を行う予定にしています。また、司書の仕事内容や意見につきましては、これから2年間調査研究を進めていく中で、今まで学校図書館司書が長年にわたって蓄積してきた図書館業務に関する知識を有効に活用するためにも、所管部門において行うものと考えております。 160 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。                     〔教育長 荒木 隆君登壇〕 161 ◯教育長(荒木  隆君) 学校図書館司書の問題の3点目以降についてお答えいたします。学校図書館司書は、司書教諭と連携して、調べ学習の資料の提供、図書館だよりの発行、授業中の利用の支援、本の読み聞かせボランティアとの連携、本の収集・廃棄、知りたいことや読みたい本を求めてやってくる子どもたちに確実に資料を提供することなど、学校教育活動の中で重要な位置を占めていると認識しております。  4点目についてお答えいたします。古賀市子ども読書活動推進計画の基本方針の中で、子どもがそれぞれの発達段階や個性及び興味関心に応じ日常的な読書活動ができるような環境の整備や活動支援を通して子どもの読書活動を推進しますと目標を掲げております。具体的な活動事業は、昨日の御質問にお答えしましたので省かせていただきます。また、市立図書館では、家庭、地域、学校それぞれが連携して読書活動の取り組みをできるよう支援し、資料の提供を図って、事業の推進と充実に努めております。  5点目についてお答えいたします。市立図書館等と学校図書館とのネットワークにつきましては、平成16年度から導入し、インターネット検索システムを利用して市立図書館や各小中学校の蔵書情報を得ることができます。市内小中学校では、各学校の教育目標に沿って、図書館教育を担当する司書教諭と学校図書館司書を中心に全教職員が連携し、教育活動を通じてさまざまな読書活動の推進を行っております。学校図書館司書は、教育活動を通して子どもがさまざまな本と触れ合うことにより、子どもの読書への興味、関心を高め、読書習慣の定着を図り、読書力や表現力を育成していく役割を担っております。 162 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 163 ◯議員(3番 奴間 健司君) まず、再質問は、行革アクションプランが本当に明るいビジョンにつながるのかという点から入っていきたいと思います。行革アクションプランといっても、まだ十分市民の方には伝わっていないので、最初に、細かいことは触れませんが、大きな特長についてちょっと紹介しながら質問します。  2007年度から2010年度までの4年間に達成しようという目標が盛り込まれておりまして、その効果額は実に2007年度には2億1,200万、2008年度には1億9,200万、2009年度には3億8,900万、そして2010年度には8億1,600万円、累計で約16億円を4カ年で生み出さなければいけない。これはとても大変な数字であります。なぜこんなとてつもない金額になってしまったのか。そして、もう一つ大きな疑問は、2010年までの短期間にどうしてやり上げなければならないのか。この数字をもっと詳細に住民の方が知ったならば、とんでもない計画だという感想が出るのではないかと思います。この大きな原因は、私は、国が責任を果たさずに地方に犠牲を転嫁する、2005年に総務省が示した新たな行革推進のための指針、これに縛られているからこんな計画になっているのではないかと思います。この、できるだけ無理、むちゃなことを取っ払らわない限り、明るいビジョンは描けないのではないかと思うんですが、市長、市民への説明を兼ねて答弁を求めたいと思います。 164 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 165 ◯市長(中村 隆象君) まず、期限を設定することの意義でございますが、いろいろな計画がありますけれども、期限を設定しない計画というのは非常に実行性が薄いものでありまして、やはり私も3期目のこの責任の期間内にめどをつけるということは重要であろうと考えております。  それから、確かに国の責任ということは我々も言っておりますし、そのことについてはこれからも申し上げるし、地方交付税の確保というか、回復につきましても、粘り強く、しかも強く要望してまいりたいと思いますが、それはそれとして、そう言ったからといって必ず地方交付税が戻ってくると考えるのはちょっと甘い見通しであるという見方もあります。ですから、それはそれとして、そういう状況になったときにも何とか自立できるような行政体をつくるというのは当面の喫緊の課題であると私は思っております。 166 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 167 ◯議員(3番 奴間 健司君) 確かに期限を切るのは大事なんですけれど、じゃあ、実質的に3年間で16億円を生み出すということが本当に可能なのかという問題があります。そのからくりをもう一つ明らかにしたいと思うんですが、2007年度から2010年度までの4年間で、地方交付税は毎年3%減るということで、累計4億8,900万円も減るという見込み、一方で医療とか福祉など扶助費については毎年逆に4%ふえるということで、累計8億7,800万円、合わせて13億6,700万円の影響が出るわけですね、減るのとふえるのとで。さっきの16億円のうちの大半が交付税の減と扶助費の増になっている。これはどう考えても、地方自治体が自主的に運営しようということを考えた場合、非常に窮屈な仕組みになっています。  一方で、国は地方交付税を5兆1,000億円も削減したと言われていますし、きのうの新聞の朝刊には、法人事業税の再配分という問題が出てきて、東京都知事と福田首相が会談した結果が報じられていましたが、新聞の見出しは「抜本策は先送りだ、格差解消道険し、分権理念と乖離している」という見出しが目に飛び込んできました。地方として知恵を絞らなければいけないんですが、やはり地方自治の確立に向けて、国の責務、地方交付税の確保ということをしっかりと実現させなければ、明るいビジョンはやはり難しいのではないかと思うのですが、どうでしょうか。 168 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 169 ◯市長(中村 隆象君) 奴間議員のおっしゃるとおりですが、若干補足をさせていただきますと、扶助費毎年4%の増というのは確かに厳しい見通しであると思いますが、現在の医療費の増嵩、あるいは高齢社会の到来を考えますと、これぐらいはやはり見ておかないといけないという実感がございます。それから、地方税については一応毎年1%の伸びは見込んでおるわけでございます。今後、国の政治の状況によっていろいろな変化が考えられますし、ある程度希望を持てることもあるかもしれません。しかし、それはそれとして、逆に例えば扶助費4%の増がもっとふえる可能性も一方であるわけでございまして、現在のところでは最もあり得るべきといいますか、状況を予測した上での試算でございます。この試算につきましては毎年見直しが必要であろうと思います。大幅な変化が起きたときには、いいほうにも悪いほうにも起きたときには、このアクションプランそのものもある程度変更せざるを得ないと考えております。 170 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 171 ◯議員(3番 奴間 健司君) 先ほど市長は、このアクションプランによって安定した行財政が確立できれば、ひいては明るいものができるとおっしゃいました。ちょっとお尋ねしたいのは、ともかく2010年にはちょっとでも黒字にしよう、しかし、肝心なことは、2011年以降、じゃ、その状態は続くのか続かないのか、どうでしょうか。 172 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 173 ◯市長(中村 隆象君) 多少年度によってでこぼこ、山谷は出てくるものと思いますが、基本的には趨勢としては改善の方向に向かうものと思っております。 174 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 175 ◯議員(3番 奴間 健司君) 思っているということなんですが、私は、相当に荒わざのアクションプランだと思うんですね。ちょっとこれは嫌らしい質問ですが、古賀市の将来ビジョンを示して、その実現を見届けるまで市長は市長として頑張るという決意を市民に約束できますか。もちろん有権者の選挙ということを通じますけれども。  それともう一つは、地方をここまで苦しめる国の政策を是正させるためには、やはり歯に衣を着せずに物を言うためには、政府与党の推薦は丁重にお断りして、まさに市民党として、地方党として頑張るというスタンスを確立したほうが賢明な判断ではなかろうかと思うんですが、市長、ちょっと見解をお聞かせいただきたいと思います。 176 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 177 ◯市長(中村 隆象君) 市長として当選させていただきました、その任期における責任は当然果たさなければならないと思っております。それが終わった次の節目のときにどういう判断をするかということについては、ちょっと今ここではお答えがしにくうございます。 178 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 179 ◯議員(3番 奴間 健司君) 力まないようにと心がけて、また嫌らしい質問をしなければいけないんですが、市長は、1998年の7月、鉄鋼新聞という機関紙で、古賀市長選挙立候補に当たって新日鐵時代の相当な痛みを伴うリストラの経験を行政の場で生かせると述べておられます。新日鐵でリストラをし、その成果を新日鐵社員として享受するのではなく、退職して古賀市で生かすというわけだったんです。今回市長は、古賀市でいわば行政版のリストラをやって、かつてと同じように古賀市を去っていくということがないかどうか、しかとお聞きしておきたいと思うんですが、いかがですか。 180 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 181 ◯市長(中村 隆象君) 皮肉なものでございまして、私がやめて、新日鐵は今はもう日の出の勢いでございまして、残っておったら非常によかったかなと思っております。私がもし仮にやめたとすれば、本当はいい時代に残っていなかったということになるわけでございまして、要するにそういうことでございますから、とにかく私はこの任期の責任を全ういたしたいと思っております。 182 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 183 ◯議員(3番 奴間 健司君) 任期中だけでなくて、やはり将来苦楽をともにしていただきたいなということを期待しておきたいと思うんです。  ここでマスタープランとの関係の質問に移るんですが、先ほど、行革アクションプランは第4次マスタープランの基本となると答弁がありました。そこでちょっと具体例なんですが、この12月議会で古賀駅にあるコミュニティホールを廃止するという問題を審議いたしました。これはもともとマスタープランを振り返ると、政策体系の中で産業振興の中の経営基盤強化支援という事業に位置づけられていたんですね、このコミュニティホールというのは。本来は、この政策体系に基づいて結果がよかったのかどうかによって、継続するか、拡充、縮小、廃止などを判断するのが行政評価です。ところが、行革アクションプランをつくらなければならないということ、また、幸か不幸かJRから申し出があったことで、一気に廃止という結果になったわけです。そこで市長にお尋ねしますが、行革アクションプランが優先されるのか、マスタープランが優先されるのか、この点について市長はどうお考えなのか、答弁をお願いしたいと思います。 184 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 185 ◯市長(中村 隆象君) マスタープランは、一応すべての計画の上に立つ上位計画でございますから、基本的にはマスタープランに従って粛々と進めていくというのが一番わかりやすいやり方でございますが、情勢の変化というものがあると思います。10年間のマスタープランの中でいろいろな情勢の変化があれば、それに対応して一部修正ということを有り得るべきだと思っております。  それから、コミュニティホールの有効活用につきましては、今回の第3次行革大綱の検討の中で初めて出てきた案件ではございません。ほかにも従来から検討中の案件もありますけれども、このコミュニティホールの有効活用につきましては、数年前からさまざまな検討がなされてきた経緯がございます。 186 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 187 ◯議員(3番 奴間 健司君) 私は、考える職員であってほしいし、後で説明するときに、例えば行革アクションプランに基づいて削除しましたとか、廃止しましたという、こういう理由の説明の仕方だけはやめてほしいと思います。その点は大丈夫でしょうか。 188 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 189 ◯市長(中村 隆象君) 行革アクションプランにのっているから、何の議論もなしに、何の理解もなしに、問答無用でやるというやり方はとるべきでないと思います。 190 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 191 ◯議員(3番 奴間 健司君) そうしたら、次に、今回の重点なんですが、若手職員にどう展望を示すのかという問題に移っていきたいと思うんです。きょうも御期待にこたえましてフリップを用意してきましたが、力作の割にはちょっと目立たないんで申しわけないんですけれども、これは古賀市の職員の年齢構成をグラフにしたものであります。上のほうから、赤い色が部長で、緑が課長、そういう役職別に色分けをしております。これを見ますと、もう一目瞭然、2010年ぐらいまでに現在野武士のような部長たちはほとんど退職を迎えられて、寂しい限りであります。50代の課長たちが次の幹部となり、そして40代は極めて少ない。そして、黒の部分がいわば30代なんですが、30代だけで全体の40%を占めております。そして20代がまた極めて少ないという、こういういびつと言っていいのかどうかわからないんですが、こういう構成になっています。
     そこで、先ほど市長が簡単に述べましたが、県の応援人事、これも当てになるのかどうかな。あるいは、40代のいわゆるミドルの中途採用、これも当然必要だと思います。ただ、いきなり来てこの30代の上司になるわけで、うまくいくかどうかは細心の注意が必要です。そこで、きょう最も言いたいのは、こうした中で今まで頑張ってきた職員、あるいは特にこれから古賀市の将来を担う30代を中心とする若手職員の意欲と力を引き出すことが極めて重要課題だと認識をしたいと思います。将来に希望ややる気を失い、古賀市を見捨てることがないよう最大限の関心を払うべきだと思いますが、市長の見解を求めます。 192 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 193 ◯市長(中村 隆象君) 分析の内容は今奴間議員が述べられたとおりでございます。同じ認識を持っております。ただ、恐らく今30代の職員については、昇進の時期がかなり早くなってくると思います。ですから、私は、よく言っているのは、あと5年すれば君たちの天下だと、準備しておくようにと言っております。それとあわせて、最初の答弁でも申し上げましたけれども、手薄な年代の補充については別途考えていきたいと考えております。 194 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 195 ◯議員(3番 奴間 健司君) この問題意識が一貫しているかどうかで、またちょっとちくりと意見を申し上げます。  行革大綱のアクションプランができたんですが、11月末、5回に分けて実施されたようです。時間はわずかというか、説明が40分で質疑が20分足らず。ただ、参加者は職員の90%に当たる327名が参加したと聞いております。そこで市長に職員へのメッセージも兼ねて答弁していただきたいんですが、なぜこの5回のチャンスに1回も出席されなかったのか。公務とおっしゃっていましたけれど、一体どんな公務で出席できなかったのか。私は、市長に職員へのメッセージを兼ねて答弁願いたいと思うんですが、いかがでしょうか。 196 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 197 ◯市長(中村 隆象君) 職員全体の説明会は、第3次行革大綱策定時とアクションプラン策定時と2回行っておりまして、これも昨日の答弁で申し上げましたけれども、行革大綱の一般職員への説明会には、私は、二日、計4回全部出ております。アクションプランの説明会につきましては、私は出たかったんですけれども、副市長から、日程が合わないということで、もう市長抜きでやらせてほしいということで、やむなく承知した経緯がございます。一体どんな行事だったかというのは、ちょっと今資料がありませんけれども、たしか出張というか、外出があったように記憶しております。 198 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 199 ◯議員(3番 奴間 健司君) さっきのこのいわゆる黒い層ですね、この人たちはボトムアップに参加できていたのかどうか心配なんです。お尋ねしたいのは、行革アクションプランで初めて全部を知ったという方が、この黒い年代層の方たちにいないかどうか。どうですか、その辺は。 200 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 201 ◯市長(中村 隆象君) 一人、二人の議論ではなくて、大方の議論をしますと、このアクションプランを作成する中で、各課では担当者までおろして案を煮詰めているはずであります。その段階で、全体のプランは知らなくても、自分の担当部署のアクションプランについてはほとんどの職員がかかわっているものと思っております。 202 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 203 ◯議員(3番 奴間 健司君) そうすると、先ほど答弁があった、一丸となって取り組めばという条件なんですが、これは11月末の説明会で達成できたでしょうか。 204 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 205 ◯市長(中村 隆象君) 一丸となって取り組むためには、その11月末の説明会だけで十分とは思っておりません。しかし、やったことについては大いに意義があったと思いますし、今後とも一丸となるための努力は、我々、特に市長、三役としては重要課題として忘れないようにしておきたいと思います。 206 ◯議長(矢野 治男君) 山下副市長。 207 ◯副市長(山下  稔君) これは念のため私のほうから申し上げておきたいんですが、職員の説明会につきましては、これは市長の御発案で、ぜひ説明会がやりたいということで企画をし、実施をしたものでございまして、市長は日程がどうしても調整がつかずに、私がかわって職員に申し上げたんですが、私が申し上げた内容についても市長に目を通していただいて、市長の思いを職員に私がかわって伝えたということでございます。 208 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 209 ◯議員(3番 奴間 健司君) 私は、市長御自身の言葉で、いわばちょっときざな言葉ですが、情熱と愛情を込めてやはり職員に訴えるべきで、山下副市長はそのかわりができるかというと、私は難しいと申しわけないけれど言わせていただきます。  そこで、今後の対策について提案なんですけれども、市長のもとで、例えば若手職員、先ほどの若い人たちですけれども、十数名を募って、行革アクションプラン、これは国との約束でつくったものはつくったとして、もう一度これを自由にいろいろな角度から検証する特別チームをつくったらどうだろうか。各事業の継続、特に廃止する対象事業については、行政評価と市民意識調査の結果を踏まえて徹底的に検証する。特に先ほど私が何十億円と言った歳入と歳出の効果額の根拠については、やはり徹底的に研究する。こういういわば行革推進本部でやりますという公式な答弁でなくて、自由に、しかも活発に研究する特別チームをつくる、このぐらいの大胆な手だてが必要ではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 210 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 211 ◯市長(中村 隆象君) 今後ともこのアクションプランにつきましては、いろいろな角度からの検討、あるいは修正すべきものは修正するという作業が必要になってくると思います。そのことは必要でございますが、そのためにわざわざ別途若手職員だけの研究チームをつくるかどうかということについては、ちょっと今ここでイエスともノーともお答えできかねますが、基本的には推進本部という組織を有効に活用していきたいと思っております。 212 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 213 ◯議員(3番 奴間 健司君) 私は、有機的な、しかも将来をにらんで、若い方たちを活用したほうがいいのではないかなと思うんです。  もう一つ考えているんですが、これから1年か2年、30代の職員を幾つかグループに分けて、討論する機会、1回切りじゃなくて、プログラムをつくって繰り返し議論する、現状への不安や不満をしっかり聞く、時には先輩職員の心意気や経験談、苦労話を聞く。そしてまた、これはできるのかどうかわからないんですが、今回採用された方々は13名いらっしゃいますが、特にミドルと言われる6名がいらっしゃると思うんですけれど、来年4月から働いていただくんですが、早目にやはりそういったディスカッションの場に加わってもらって、コミュニケーション、いわゆる準備体操に参加してもらう。そうすると、若い人たちも、ああ、こういう人たちが来るのかということで顔がわかる、こんなことも取り組んだらどうかなというふうに思うんです。そして、何回かは議会とディスカッションする場もつくってほしいんですね。議会対策に早く……、今部長たちはしっかり議会対策になれていますけれど、やはり若い職員が議会に物おじせずに対応できるトレーニングが必要ではないかと思います。きのう市長は同僚議員の質問に、「係長未満との接触は今後心がけたい」と答弁された。そんな心がけの問題ではなくて、プログラムといいますか、カリキュラムみたいな形でこういうことを計画されたらどうかなと思うんですが、市長の見解を求めたいと思います。 214 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 215 ◯市長(中村 隆象君) 若手職員、あるいは新規採用のミドル層にも活躍してもらいたいと思うのは私も同感でございます。そのために市長としてどういうふうに接したらいいかということについては、ただいまの御提言も踏まえて、今後検討してまいりたいと思います。 216 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 217 ◯議員(3番 奴間 健司君) 若手職員の自主研究に触れる予定だったんですが、きのう同僚議員が紹介していただいたので、私が言うことがなくなっちゃたんですけれども、ただ、一つだけ申し上げたいのは、若い職員のアイデアの中には突拍子もないものもあるかもわからないけれども、これはというものもあると思います。一つの基本線として市長の見解を聞いておきたいんですが、もうボトムアップは終わったわけではない。それから、今まで気がつかなかった案とか、従来の考えと若干違う提案が出た場合には、それを受け入れる柔軟な姿勢はある。この辺の市長の姿勢をお聞きしておきたいと思うんですが、どうでしょうか。 218 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 219 ◯市長(中村 隆象君) その2点につきましては、大切なことだと思っております。基本的には、組織はボトムアップが最も望ましいわけでございまして、これには不断の努力が必要だと思っております。それと、今後もこのアクションプランを最終形あるいは一寸も変更まかりならんということは全くございませんで、今後の庁内でのいろいろな部署における検討の結果、よりよい案があれば、それは積極的に採用してまいりたいと思っております。 220 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 221 ◯議員(3番 奴間 健司君) この下りの最後に、市勢要覧とかいろいろなミスの問題、ちょっと元気の出ない問題を指摘させていただきました。市長からは真剣に受けとめていただいて、チェック体制の再構築ということがありました。ちょっとトヨタの問題は別なんですけれども。私、これ、私が指摘するまでどうして気がつかなかったのか、もし指摘していなかったらどうなっただろうかという疑問は残ります。そうしましたら、今度この12月議会でも、市長みずからの給与のカット率を間違えて、早速、本会議中日で答弁を訂正するという場面がありました。これはだれがチェックするんでしょうか。このチェック体制というのはやはり議会がするしかないかなと思います。  そこで、重ねて指摘したいのは、このチェック体制の再構築というのは何か問題が起きたときに再発防止の決め手の言葉なんですが、この点はどうですかね。これから職員を350人以下にするという目標があります。それだけしても、なおかつ職員が十分議論したり学習する環境が保障されるのか。あるいは、市民の視点で、現場に駆けつけることも含めて、効果的に仕事ができる組織機構のあり方が検討されているのか。この根本的課題に目をつけなければ、大変な中でいろいろなミスが出てしまったんですけれど、今回出た現象は解決しないのではないかと思うんです。この点どうでしょうか。350人以下でも、こんなふうに配置すれば、余裕を持ってしっかりやっていけるという組織機構のあり方は示されるのかどうか、答弁を求めたいと思います。 222 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 223 ◯市長(中村 隆象君) 短期間のことで評価がこれでいいのかというのはありますが、今回チェック体制を見直しました結果、12月議会におきまして議案の修正がございませんでした。かなり見直しの効果が上がったのではないかと思っております。次回以降もミスがないように、このチェック体制でいいのかどうかも含めて、さらに検討といいますか、見守っていきたいと思っております。  それから、職員は減らせばいいというものではないというのは議員おっしゃるとおりでございます。私も、市政を力強く運営し、あるいは市民の多様な要望にこたえるために必要な職員の数は確保したいと思っております。 224 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 225 ◯議員(3番 奴間 健司君) この問題は、結局、市長とか私たち議員がやはりよき監督であり、よきコーチであり、よき相談者として、今まで以上にしっかり働かなければならない、こういうことを私も肝に銘じながら今回質問をさせていただいたところであります。  次に、もう一つのテーマに移っていきたいと思うんですが、学校司書の問題です。これは、きのうも議論があり、非常に論点が整理されたので、正規職員でいいのか、嘱託でもいいのかという議論があります。しかし、その前にちょっと市長にお尋ねしたいんですが、古賀市が一般職と区別して学校図書館司書としての採用試験を実施したのはいつごろか御存じでしょうか。それから、学校司書配置の経費は児童生徒1人当たりで見ると月額幾らぐらいになるか御存じでしょうか、答弁を求めます。 226 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 227 ◯市長(中村 隆象君) 市長が知っているかとどうかという質問でありましたら、今私はそれを存じておりません。 228 ◯議長(矢野 治男君) 人事秘書課長。 229 ◯人事秘書課長(横大路一将君) 図書司書を採用した年度につきましては、ここに資料を持ち合わせておりませんので、調べる必要がございます。 230 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 231 ◯議員(3番 奴間 健司君) この雰囲気が答弁だと受けとめておきたいと思います。これは、1981年、もう26年前から古賀市は先進的に採用試験をやっているんですよ。一般職と区別して図書司書を。それから、1人800万円とすれば8,000万円で──11名いますのでね、最新の生徒児童数が5,315人ですから、一人1カ月に計算すると1,254円となります。この金額をどう見るかということなんです。私は、むしろ学力とか読解力の低下が叫ばれている中で、古賀市は長年これに力を入れているまちなんだ、これをもっと、市長、動く広告塔として宣伝していただければ、子育て世代の若い方々がむしろ古賀市を積極的に選んで住む、定住する。そうしたら司書配置に係る経費をはるかに上回る税収が見込めると思うんですね。どうでしょう、これ、非常にいい点ではないでしょうか。いい目のつけどころだと思うんですけれども。 232 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 233 ◯市長(中村 隆象君) PRすべきは要するに機能でありまして、こういうことをやっています、こういう成果を上げましたということであって、正規職員を配置していますということだけがPRになると私は思いません。やはり機能をどう担保し強化していくかということをまず考えるべきだと思います。 234 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 235 ◯議員(3番 奴間 健司君) その機能の問題はあしたにしないで今のうちに議論を進めていきたいと思うんですが、ちょっとここでまた嫌味を言わなくてはいけないんですけれど、市長は、市長になって9年間、恐らく学校司書の方々と直接お話を聞いた機会がやはりないのではないかと思うんですよ。そして、今回は、もうあなたたちは嘱託化するから一般職へと。もし逆に市長が司書としての採用試験を受けて頑張っていた立場だとしたら、こういう計画を通告されたらどう受けとめますか。 236 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 237 ◯市長(中村 隆象君) それは、市長であっても、例えば保育士であっても、本来自分がやろうと思っていた仕事ができなくなるということについては寂しい思いはすると思います。 238 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 239 ◯議員(3番 奴間 健司君) 非常に淡々としているんですが、今後2年間ありますので、その期間にはぜひ学校長、学校司書、司書教諭などとぜひ直接お会いして話を聞いてもらいたいと思うんですが、いかがでしょうか。 240 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 241 ◯市長(中村 隆象君) 本来、組織的には、教育部局で、あるいは人事部局でそういうことはきちんと十分に行うべきであると思っておりますが、市長が直接聞く必要があると判断したときには直接承りたいと思います。 242 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 243 ◯議員(3番 奴間 健司君) ぜひ会ってみたいなという言葉をいただきたかったところであります。  さて、2年間について、調査研究すると言ったんですが、積算根拠を見たら、嘱託化すると同時に学校給食業務委託を打ち切るという内容が込められています。この継続契約の期限が2009年度に切れるんですね。そうすると、2年間の準備期間というのは、学校司書のことを考慮したのではなくて、この契約が切れるのを待ったのかなとつい考えました。どうでしょうか。 244 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 245 ◯教育長(荒木  隆君) じゃあ、私のほうから。それは全く関係ないと思います。司書の問題についてじっくり2年間私どもも研究させていただきたいということで、そこの猶予をとっただけで、その給食業務委託との兼ね合いは考えておりませんでした。 246 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 247 ◯議員(3番 奴間 健司君) その2年間がなぜ設けられたのかのからくりはこの程度にしておきたいと思うんですが、いずれにしても2年間の期間ができました。市長にもう一度お尋ねしますが、市長はさっき機能の問題が大事だとおっしゃったんですが、であるならば、行革大綱アクションプランをつくる際、市長は、子ども読書活動推進計画をお読みになり、考慮されたでしょうか。答弁をお願いしたいと思います。 248 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 249 ◯市長(中村 隆象君) 私は、それは読んでおりません。その判断については教育部局で行っております。 250 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 251 ◯議員(3番 奴間 健司君) これは、教育委員会が十分検討したと言うけれど、震源地は市長部局なんですよ、この問題はね。だから、やはり市長がこれを読んでいないということは、いい答弁をいただきましたので、今後2年間、それも含めて、読書文化のレベルを絶対落とさない、子ども読書活動推進計画の達成に支障となることは市長部局も教育委員会も結束して頑張る、この二つをぜひ守っていただきたいと思うんですが、どうですか、この点は。 252 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 253 ◯市長(中村 隆象君) 計画を読むとか読まないとかではなくて、子どもが活字に親しむということは、私は、大変重要でございますし、昨今の活字離れについては大変憂慮しております。方法はどうであれ、古賀市において子どもが読書に親しむ、あるいは活字に親しむということについては、今後とも今まで以上に頑張って進めてまいりたいと考えております。 254 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 255 ◯議員(3番 奴間 健司君) 今、子どもの読解力より大人の読解力、政治家の読解力がどうも求められているようです。学校司書の嘱託化について入っていきますが、現在、年間一人250万円という数字が出ていますが、1日の勤務時間、年間の勤務日数、研修や出張の条件、ボランティアとのかかわりなどはどうなっていますか。 256 ◯議長(矢野 治男君) 教育部長。 257 ◯教育部長(矢野 博昭君) ボランティア、親子読書の関係は、学校の図書司書は大いにかかわっております。時間数としては覚えておりませんけれども、それぞれ大体年間五、六十時間は費やしていると思っております。(発言する者あり)  勤務日数につきましては一般事務職と同様に勤めておりますし、当然ボランティアといいますか、親子読書の関係等の発表、そういうことについても出て行っておりますから、そういうところは時間外勤務手当なりそういう形で対応をさせていただいておりますし、そういう形では一般事務職と変わっておりません。ただ、夏休み期間中のあり方については検討課題だという考え方は持っておりました。 258 ◯議長(矢野 治男君) 奴野君。 259 ◯議員(3番 奴間 健司君) どうもすっきりしないので、ちゃんと答えてほしいんですが、結局学校司書の役割をどう見るかということなんですけれども、学校図書館の成果はきのうも十分議論されたので省略しますが、読書活動推進計画の学校図書館の今後の課題というところの第1番目にこう書かれています。「校長、司書教諭、学校司書を中心に職員の運営体制を整える」ということが書かれているんですね。この3者が書かれている。司書教諭が配置されたので、かなり状況は変わったと先ほど答弁がありましたが、むしろ司書教諭は専任ではないので、やはり授業にどう生かすかという分野はそちらでやっていただくけれども、やはり図書館の管理業務は図書司書が絶対必要だということです。この運営体制は、蔵書計画に基づいて選書するなど目に見えないところでの膨大な粘り強い仕事があります。そして、この学校司書が正規職員として5年、6年と継続的に配置されていることについては、各学校長から大変高い評価をいただいていると思いますけれども、どうですか。 260 ◯議長(矢野 治男君) 教育長。 261 ◯教育長(荒木  隆君) そのとおりでございます。古賀市の場合は、よそに比べても読書活動が非常に盛んで、実績も上げていると。それはあります。校長さん方からもそういう評価はもらっております。 262 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 263 ◯議員(3番 奴間 健司君) もう一つ、古賀市はインターネットでつながっているという特徴があります。これも恐らく全国で数少ない先進例だと思うんですが、これが実現できたのも、実は各学校と市立図書館が情報交換を行う、あるいは正規職員という条件、立場があるものですから、学校図書館で働いた司書が市立図書館で働く、あるいは逆の場合もある。こうした条件がネットワーク化を達成したり、あるいは非常にすぐれた子ども読書推進計画をつくる上で役立っていると私は思うんですけれど、その辺の評価はいかがでしょうか。 264 ◯議長(矢野 治男君) 教育部長。 265 ◯教育部長(矢野 博昭君) 確かにネットワーク化は行っていますけれども、毎月行っております司書部会、検討部会をしております。そういう中でいろいろな情報交換もやっておりますし、特に他市町との蔵書の貸し借りの関係もございまして、そういう中では機能を充実させていくという中での取り組みをやっているということは御指摘のとおりでございます。 266 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 267 ◯議員(3番 奴間 健司君) そのほかたくさんあるんですけれど、この二つ挙げただけでも十分だと思うんですが、こういったやりとりを聞きながら、市長にお尋ねするんですが、市長は、必ず口を開けばこれまでの機能を嘱託でも損なうことはないというのがお考えのようです。ある場所では、嘱託で立派にやっているところもあるという発言もあったように記憶していますが、であるならば、その事例というのはどこで確認をされたのか。古賀市のようなネットワーク化、あるいは古賀市のような推進計画をつくっているところが実際あるのかどうか、御存じだったら紹介していただきたいと思います。 268 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 269 ◯市長(中村 隆象君) 他市町の事例につきましては、近隣市町あるいは北九州市でも事例がございます。それから、要するに今回の行革プランは、基本的にその機能を損なうことがないというのが前提でございまして、教育部局としても嘱託でも十分今までの機能を落とさずに業務が遂行できるという判断のもとに、今回のアクションプランが作成されたと考えております。 270 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 271 ◯議員(3番 奴間 健司君) 学校図書館法という法律があるんですが、市長は、何か私が聞いたところによると、市長のお父様は非常に立派な教育者で、初代古賀町の図書館の館長をされたと聞いております。造詣は深いかなと思うんですが、図書館法の意義について市長はどのように認識されているのか、そしてまた、市内の校長先生が顧問あるいは役員を務めている学校図書館協議会ってあるんですが、この組織が学校司書を法制化してほしいという運動を40年以上続けていることは御存じでしょうか。 272 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 273 ◯市長(中村 隆象君) 後半の件については存じ上げておりません。  それから、図書館法の意義というのは、ちょっと私も明確に覚えておりませんが、基本的には全国民に等しく読書の機会を与えるということではないかと思っております。 274 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 275 ◯議員(3番 奴間 健司君) ちょっとここでもう1枚フリップを用意したんですが、これもきのう同僚議員がいろいろ触れていただいたので、これもほとんど私が言うことがなくなっちゃったので、せっかくつくったので見ていただきますが、ただ、ここで見ていただきたいのは、黄色の部分なんですけれども、古賀市、古賀町の特徴は、学校図書館法、つまり学校図書館の設置を義務づける法律以前に図書館をつくった。それから、今学校司書の法制化の運動がありますけれども、それ以前に司書を正式配置したり、採用試験を独自に行う、こういう古賀市なんだという歴史の事実をひとつ押さえていただきたいと思うんです。つまり全国に先駆けて先進的な取り組みを行い、今法制化に向けた運動がある中で、ここで投げ出さないで、せっかくだからもうちょっと歯を食いしばって、法制化された暁には、古賀市は法制化される以前からとっくにやっておりますというふうに言える古賀市であってほしいなと思ってこれを紹介したんですけれども、市長、どんなふうな御感想をお持ちでしょうか。 276 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 277 ◯市長(中村 隆象君) 先人のおかげで古賀市が図書館について先進的な取り組みをやったということは市内外に誇れることでありまして、大変ありがたく思っておりますし、その歴史的役割については大変十分に評価するものでありますが、今回のアクションプランにおいては、教育部局の綿密な検討の結果でありまして、その検討結果は尊重してまいりたいと考えております。 278 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 279 ◯議員(3番 奴間 健司君) 教育委員会の綿密な検討というのは、教育委員会、どんなふうにお聞きになったかなと思うんですけれど、私、余り狭い意味で、行革アクションプランをつくっちゃったからとかいうことの議論ではなくて、もう少し視野を広げてきょう議論したいと思っているんですね。こういうことがありますよね。どの市町村も頑張っていたけれども引き上げているんだから、もうしようがないよと。ただ、古賀市は置かないと言っているのではない。嘱託で置くだけいいじゃないか。こういう議論が大体今主流ですよ。貧困な議論だなと私は思うんです。そこで、今回私が申し上げたのは、そういう情勢にもかかわらず、古賀市はこの間何十年も頑張って正規職員を配置してきた。文部科学省が法制化するに当たって、古賀市の図書館行政、学校図書司書の配置を視察に来るなんていうことはあるかもわかりませんよ。嘱託でいいのではないかという議論をする前に、校長先生たちと市長は一緒になって、学校図書館のさらなる充実のために、学校司書の法制化をぜひ国はやっていただきたいと、むしろこの運動をやってほしいなと。この学校図書館協議会──SLAというのは、すべての小中学校、高校が加盟しています。市内の校長先生が顧問をしたり、粕屋地区代表の役員をされております。こういう組織が全国的な運動の一環として法制化をやっているんです。だから、ぜひ市長にこの運動を頑張っていただきたい。そうすればですよ、そうすれば今まで地方が頑張って負担してやってきたことが、国の責務としてやるわけですから、こういう言い方は何だと思いますが、地方の負担も軽くなるわけです。しかも学校図書館はさらに安定的に充実するんです。こういう点で、今回、どうですか、ちょっと新しい切り口だと思いませんか。答弁をお願いしたいと思います。 280 ◯議長(矢野 治男君) 市長。 281 ◯市長(中村 隆象君) その件については御意見として承りますが、やはり司書を配置する意味というのは、何をやるかということによるわけでございます。そのことが今回のアクションプランで掲げておりますように嘱託では不十分だということになれば、この計画は見直さざるを得ないということであります。
    282 ◯議長(矢野 治男君) 奴間君。 283 ◯議員(3番 奴間 健司君) その一言が2年間どうなるかということだと受けとめておきたい、やった意味があったなと私は受けとめておきたいと思います。  さて、もう時間で、まとめます。私の会派希来里は、他の会派や同僚議員とともに今期に入って職員の皆さんとの学習会を既に3回行いました。財政課や経営管理課の皆さんを講師に財政の基礎と行革、環境課の職員の皆さんには石川県加賀市のバイオマスタウンの視察報告と意見交換、水道課や浄水場の皆さんとは水道事業と水道企業会計の見方を勉強してまいりました。現状をしっかり学び、普通の本会議とか委員会とは違う場で率直な意見交換をすることで、より確かなまちづくりを進めることができる、そんな感想を持ちました。私も1994年以来、町政、市政に何らかの形でかかわってきた一人として、こんなことがあった、こんな論戦があった、ぜひ知っておいてほしい、こういったことを精いっぱい語り継いでいきたいと思うきょうこのごろであります。市長も、議員も、まちづくりの名監督として、名コーチとして、市民、職員の皆さんとともにお互いに高め合いながら真剣に頑張るときだと思います。きょうの一般質問を通じまして、行革アクションプランにしても、学校司書の配置問題にしても、まだまだ検討すべき課題があると思いますので、よりよい方向に進むことを期待して、まとめの言葉といたします。 284 ◯議長(矢野 治男君) 奴間健司君の一般質問を終結いたします。  これにて本日の一般質問を終結いたします。             ────────────・────・──────────── 285 ◯議長(矢野 治男君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これにて散会いたします。                        午後零時22分散会             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...